EMOBILE LTE対応 Pocket WiFi LTE『GL01P』(Huawei製)モバイルルーターレビュー【3】 ( 2012-06-06 18:30:00 )
イー・アクセスが3月15日にスタートさせた下り最大75Mbpsの高速モバイルネットワーク『EMOBILE LTE』(イー・モバイル エルティーイー)対応『Huawei製Pocket WiFi LTE GL01P』のinukai氏によるレビュー第3弾です。
5月28日にリリースされた本体ファームウェアのバージョンアップ適用と、気になる点・良い点についてお伝えします。
本体ファームウェアのバージョンアップ
2012年5月28日に、本体ファームウェアのバージョンアップ版(11.433.20.00.168)が配信され、連続待機時間が200時間から250時間に延長され、試用中の動作安定性が改善されます。
発売当初より電池持ちが良いのに、さらに伸びるということで、今後のファーウェイ社製LTE端末には期待が持てそうです。
アップデート方法は簡単で、
- ユーティリティーソフト「Pocket WiFi LTE(GL01P)アップデートツール Ver.2.00」のダウンロードおよびインストール
- 本体をWindows・MacにUSBケーブル接続
- ユーティリティーソフト実行
以上の3ステップのみでOK。5分程でバージョンアップが完了します。
アップデートツールの対応OSは、Windows用とMac用(Windows7 32bit/64bit版、Windows Vista 32bit/64bit版、Windows XP Professional/Home Edition SP3以降、
Mac OS X 10.5/10.6 32bit/64bit版、Mac OS X 10.7 32bit/64bit版)のユーティリティが用意されています。
Pocket WiFi LTE(GL01P)アップデートツール Ver.2.00 ダウンロード
http://emobile.jp/products/hw/gl01p/updatetool.html
アップデート実行中画面(左)、途中で電源を切ることなどへの警告
気になる点・良い点
- マルチSSID機能がない
よく回線を貸したりする用途でマルチSSID機能を使っていたのですが、GL01Pにはその機能がありませんでした。残念。まぁ、DSのようなWEP接続しか出来ない端末を持ち歩いているわけではないので問題ありませんが…。
- データ通信のフラット契約ではプライベートアドレス
UserStreamAPIに接続するタイプのTwitterクライアント(ShootingStarPro、夜フクロウなど)をGL01Pを経由して利用すると、途中で接続が切れたり、繋がらないといった現象が発生し、場所を移動する(時間を置く)と改善するケースがあり原因が不明でした。
しかし、モバイルルーターのブログで有名なshimajiro氏の(http://shimajiro-mobiler.net/2012/06/06/post10889/)によると、イー・モバイルのフラット契約で利用可能なIPアドレスはプライベートIPアドレスが付与されていることから、同じIPからのアクセスを繰り返す事によりAPI利用制限に到達してエラーが発生しやすいといった記述があり、不具合の理由に納得がいきました。
この現象は、別な料金プラン『ステップグローバルIP』により解消されるようですが、月間2GBまで3,880円の定額料金と追加2GB毎の従量課金2,100円でUserStream接続をしたい人は少ないと思われます。
※参考:EMOBILE データ通信タイプ http://emobile.jp/charge/lte_datatype.html
「GL01P製品としてではなく、データ通信回線として、フラットの場合は、端末に振られるIPアドレスがプライベートアドレスとなるため、グローバルアドレスの利用を前提とした通信がご利用いただけない場合(PPTPによるVPNなど)があります。」
- 簡単にWi-FiをONOFFできるのが良い
本体側面の大きめのボタンを数秒押し続けるだけでON/OFFを切り替えられるので非常に便利です。
- EMOBILE LTEはエリアが広い
LTEは一度慣れるとなかなか癖になる快適さがあり、完全に手放せなくなっており、ドコモのXiは、まだまだエリアが狭く生活圏内では入ったり切れたりのくり返しが主な現状です。
一方の、EMOBILE LTEは、LTE接続が8割、3G接続が2割くらいのバランスでLTEエリアが広いことが良い点です。
接続ルールは3G・LTE・3G+LTEの3タイプから選べますが、移動中は、LTE圏外になり3Gになることが多いため、初期設定の3G+LTEによりストレス無く利用できます。
- バッテリーが長持ち
連続通信時間9時間とLTE対応モバイルルータとして最長のGL01Pは、一般的なユーザであれば1日中オンにしたまま利用できるため、バッテリーの持ちが不安な方にはお勧めの機種です。かなりハードな使い方をする方でなければ大丈夫です。
(逆に、ハードな利用をする人ほど安心して使えると感じることでしょう。)
本日(2012年6月6日)のイー・モバイル新商品発表会にて、下り最大150Mbps・上り最大50Mbpsの通信規格UE Category4に対応したHuawei製の新商品『PocketWiFi LTE GL04P』が発表されましたので、GL01Pについてのご紹介は、ひとまずここまでとさせて頂き、引き続き新商品への特集へと繋いでいきます。
【文:inukai氏、編集:AppComing】
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