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【au発表会 2013 Winter特集】KDDIはダントツの800MHzプラチナバンドのau 4G LTEで勝負
( 2013-10-08 12:30:00 )

【au発表会 2013 Winter特集】KDDIはダントツの800MHzプラチナバンドのau 4G LTEで勝負

KDDIは、10月2日に「au発表会 2013 Winter」を開催し、2013年冬モデルスマートフォン5機種、ファブレット(スマートフォンとタブレットの中間サイズ)1機種、タブレット1機種、モバイルWi-Fiルータ1機種などを発表し、「ダントツの800MHzプラチナバンド au 4G LTE」を武器に、この冬商戦を戦うことを強くアピールした。

ケータイ大手3社では、既にソフトバンクが9月30日に新商品発表会を開催し、ドコモも10月10日に開催ということで、間もなく各社の2013冬モデルのラインナップが明らかになるが、KDDI自慢の800MHzを中心とするLTE網と、最新Androidスマートフォンのラインナップやサービスによる、他社への優位性と懸念点などについて『au発表会 2013 Winter特集』としてレポートする。
  

KDDIの「ダントツの800MHzプラチナバンド au 4G LTE」という武器

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冒頭、田中社長は、9月20日に発売された新しいiPhone5S・iPhone5cから、遂にドコモが参入したことで大手3社が同じ商品を販売するという異常な事態について述べ、自社の強みである800MHzのLTE、商品ラインナップおよびサービス・サポートについて、より厳しくなった3社競合の冬商戦にむけて情感たっぷりにプレゼンテーションしていった。 ソフトバンクの孫社長が淡々とプレゼンテーションをこなした9月30日の発表会とは真逆の印象だ。

NTTドコモは10日にAndroidスマートフォン冬春モデルを発表するが、夏モデルを最後にNECカシオおよびパナソニックが離脱しており、ツートップであったXperia・GALAXYは残っているものの、iPhoneを中心とした冬春の販売戦略を整えているであろう状況が予想される。

ソフトバンクは、2013冬春モデルのAndroidスマートフォンが僅かに4機種のみ。予てよりAndroid製品は品揃え程度の位置づけで販売量も少ないとされており、モデル数の少なさによる影響は軽微であり、iPhone中心であることに変化は見受けられない現状がある。

しかし、KDDIは、今回の冬モデルとは別に春モデルの発表も行うことを明言しており(今回発表ではファブレットおよびタブレットを予告)、他社とは真逆にiPhoneを中心とした販売戦略からの転換を図るがごとく、あるいは「選べる自由」を復活させるが如く、冬モデルのAndroid7機種+αという他社よりも充実したラインナップで冬春商戦を戦う事になりそうだ。

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屋内浸透性の高い800MHzをベースバンドとし、他の2バンド含め6万6,000ものLTEの基地局免許数はダントツ。

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800MHzで強力なLTEネットワークを広いエリアで整備。実人口カバー率は2014年3月に99%まで到達する。

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どこでも、超高速で、こだわりの「ツナガルチカラ」として9月からアピールしている。

ネットワークの強さ、サービスの強さ、そして商品ラインナップと、三者三様の現状・実態および今後の戦略が異なることから、更なる競争激化の時代になることは確実な状況だろう。

確かに、LTE対応基地局数はダントツな状況で、800MHzで全国を広くカバーしつつ、高速化は3Gからのマイグレーションが進んでいる地域から2.1GHz帯の下り最大150Mbps化を進めている。

自社LTEネットワークにおける自信のほどは、9月2日に開催した「モバイルネットワーク説明会」で詳しく述べているので、過去記事も併せて参照頂きたい。

  • KDDIモバイルネットワーク説明会~田中社長による一連のLTE通信障害への対策・進捗状況とこれからのLTEネットワーク戦略~(前編)
    http://app-coming.jp/533.html
     

KDDIがLTEのベースバンドとしている800MH帯は、他社が主力としているLTE B1/2.1GHz帯やLTE B3/1.8GHz帯と比較すると、その周波数の特性から都心部のビルエリアでの電波の回り込みや建物屋内への浸透の強さがある。

ドコモも800MHz帯を保有しているが、多くの3Gユーザが使用しているためにLTEへのマイグレーションが限定的になる事、ソフトバンクの900MHz帯は来年4月以降に順次となることから、都心部などでの優位性は暫く続くことが予想される。

懸念としては、iPhoneの800MHz対応により800MHz帯が徐々に逼迫して、速度低下や期待するスループットが得られない状況が想定されるが、後々は子会社のUQコミュニケーションズが今年10月末からスタートさせる2.5GHz帯のTD-LTE互換サービス「WiMAX 2+」(下り最大110Mbps、来年後半には4x4MIMO対応端末で220Mbpsのサービスへ高速化される)でのエリア化が東名阪でしっかりと広がれば、オフロードとして有効活用することも予想される。 もしも、iPhoneが2.5GHz帯をサポートすれば、より有効なオフロードになるはずだ。

その後には割当を受けている700MHz帯もある。ドコモも4つのLTE周波数帯域を全国で組み合わせて整備を進めていることから、ここ1-2年の競争激化とLTE品質の維持向上は、コンシューマが快適に利用でき、結果としてキャリア選択を悩ませる事になるだろう。
 

また、LTE B1(バンドワン)・2.1GHz帯を徐々に20MHz化させることで下り最大150Mbpsの超高速LTE網が拡がる計画だ。 

既にネットワーク側は進めており、端末がリリースされる10月下旬からサービス提供を開始するとのことで、10月2日時点の発表では、au 4G LTE 150Mbps対応エリアにて、千葉県木更津市高砂3丁目 周辺、高柳 周辺 、高柳2丁目 周辺のみとのことだが、順次拡大される予定だ。

ドコモは東名阪でのLTE B3も150Mbps展開を10月からスタートしており、B3の全国の追加割当を受けることができれば、来春から全国での利用が可能となるB21/1.5GHz帯と併せて強力な高速LTE網となり、競争は激化していくだろう。

ソフトバンクの高速LTE化は、来春スタート予定のB8/900MHz帯においても当初は限定的で、あろうこと、子会社WCP(Wireless City Planning)がUQ社との2.5GHz帯の追加割当競争に敗れたことでオフロードおよび高速化ができず、あとは、関連会社となったEMOBILEのB3/1.8GHz帯の追加割当が頼みであり、何れにしてもかなりの出遅れとなるだろう。
 

あまり注目はされていないが、LTEの国際ローミングへの対応も韓国・香港・シンガポールで開始され、米国でも開始が計画されている。 囲み取材で確認したが、国内網ではB3のLTE網が無く非対応ながら、グローバルで普及しているB3を生かしての海外ローミング、そして米国はAT&Tとの提携で米国のやや特殊な周波数にも近々に対応する事になる。

一部のヘビーユーザからすると、現地のプリペイドSIMでという声もあるが、LTE対応のプリペイドSIMはまだまだ普及していない現状ということと、難しい作業や知識なく使える事を望む人が大半であろうことから、国内で使用していない帯域を端末に残して、グローバルで使用できるようにするというチャレンジは高く評価されても良いのではないかと思われる。
 

KDDIのAndroid冬モデルは、カスタムモデルを含む充実のラインナップ
~「選べる自由」の復活~ >> 
(10月8日14時以降公開予定)

 


【au発表会 2013 Winter特集】

 

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