Android(アンドロイド)総合情報サイト AppComing(アップカミング)には、Androidスマートフォン、モバイルルーター、モバイルネットワークフィールドテストなどの情報が満載!!


ホーム【特集】ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会:総務省への事故報告は850日行っていない

【特集】ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会:総務省への事故報告は850日行っていない
( 2013-10-04 13:00:00 )

【特集】ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会

ソフトバンクは、9月30日に「ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会」を開催した。

自社のネットワークの強さを自社指標でアピールするも、翌日10月1日には、個別信用購入あっせん契約・割賦購入契約した顧客が入金していたにも関わらず、未入金として信用情報機関に登録するという、場合によっては人生を左右するようなあってはならない事故を引き起こしていた事をプレスリリースではなく顧客向けの「お知らせ」で情報を掲載した。本記事掲載時点での公式な被害件数は16,827件としている。

しかし、本事案についての説明は一切なく、不確定な情報ということで公開をズラしたという話も聞くが新商品や新サービスを他社より先に発表しつつも、発売時期は他社より後で不確定な情報を発信している事と対比すると、プロモーションはアーリーリリースしても、障害などは隠蔽している状況で、企業姿勢として如何なものかと感じざる終えない。

信用情報機関への入金登録情報の誤りについて
http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/info/2013/20131001_01/

本事案の発表と共に、「割賦販売・個別信用購入あっせん等における個人情報の取り扱いについて」が改訂されている。 ※「電気通信事業等における個人情報の取り扱いについて」に変更は無い。

特に、この日も「総務省に報告しなければいけない重大事故を850日以上発生させていない」ことを他社を引き合いにアピールしているが、本事案では、所轄庁の経済産業省への報告を行っている。

一般的な企業であっても「法令遵守・個人情報保護・利用者利益の保護」という3点は外せない点だが、通信事業者としては、総務省の認定を受ける際の要件にも含まれるはずであり自社調査によるネットワークの強みをアピールする以前に、個人の重要情報を誤って送出しており、発生を掌握した時点で速報すべき事案ではないかと考えられる。 

それもハッキング・クラッキングなどによる流出ではなく、セキュリティ・ホールを埋めるまでの時間は開示できないという要因が無い自社の問題でしかないことから、今後のタイムリーな情報開示に期待したい。


SoftBank 2013-14年冬春新商品・新サービス
~久しぶりに孫正義社長が表舞台に登場し、自社のネットワークの強さを語る~

【特集】ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会 孫正義社長

さて、新商品発表翌日の事案はさておき、本題の新商品・新サービス発表についてレポートする。

新しいiPhone発表や発売時にも表舞台に出てこず、Twitterなどでも静かにしていた孫正義社長が久しぶりに多くの報道陣の前で登壇し、ライブ中継により多くのコンシューマの前で、淡々と自社ネットワークの強さと2013冬ー2014春モデルについて語った。 

ネットワークの強さとして、主に以下の4点について現状を説明した。

  • 自社系アプリ・系列企業のAgoopによる独自の調査結果として
    「スマートフォンパケット接続率No.1」

    【特集】ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会
     

  • 何故か他のスマートフォンやフィーチャーフォンが含まれない「iPhone5通話接続率No.1」

    【特集】ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会
     

  • 大手3社のエリア基準が違うため横並びの地図では実際の違いが掌握できない「サービスエリア比較」

    【特集】ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会
     

  • 他社がLTEをマルチバンドで展開し帯域を徐々に10MHz・15MHz・20MHzと拡張しているなかで遅れをとってる帯域事情の厳しいソフトバンクグループとしてもEMOBILEと共に10MHz幅化を図っての「倍速ダブルLTE」

    【特集】ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会

倍速ダブルLTEにより東名阪での高速化を伝える「実効速度 大幅UP」

【特集】ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会
 

確かに近年、「繋がらない」という状況は劇的な改善を図ってきており、古くからのソフトバンクユーザで実感し、満足度が向上した人も多いだろう。

一方で、独自の指標や特定のスピード測定アプリでの結果では、実利用の課題は浮かび上がって来ない事も多く、未だに、jitterなどの電波の質の問題を含め、音声通話や動画再生などで不満の声が少なくないことは確かだ。 但し、ブラウジングやSNSの利用などにおいては、大きな不満が無いエリアが増えている改善状況をより広く、地方・ルーラルエリアや地下などの接続状況改善および電波の質の改善に取り組んで欲しい。 

それらが改善された時、ネットワークNo.1と外部が評価することになるだろう。 
 


続いて、今後のネットワークについて説明があった。

来春には、予定を前倒しして900MHz帯でのLTEサービスを開始することから、やっと他社に対して一歩近づく事になるが、更に、従来はAndroid機種が子会社のWCP(Wireless City Planning)が提供するTD-LTE互換データ通信サービスのAXGPを「SoftBank 4G」として提供してきたが、iPhone5専用としてきたFDD-LTE方式の倍速ダブルLTE・来春からのトリプルLTE(Band8:900MHz/Band3:1.7GHz/Band1:2.1GHz)を「Hybrid 4G LTE」としてAndroid機種に提供する。

【特集】ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会

これにより、SoftBankのケータイにおいて、最新Android機種が電波的に最強という事になりそうだ。 但し、Hybrid 4G LTEに対応しているものの、SoftBank4G/AXGPに優先接続される ため、SoftBank 4G LTEは補完的な役割を果たす事になるだろう。 主たるLTEユーザがiPhoneだとすると、限られた帯域でAndroidユーザによるSoftBank 4G LTE流入過多は避けたいというのは当然であり、Androidユーザからすれば、まだまだエリアが狭いSoftBank 4G/AXGPだけという不安・不満が解消されるということで、Hybrid 4G LTEはウェルカムという事になるだろう。
 

【特集】ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会

新商品としては、「Hybrid 4G LTE」に対応した冬モデルスマートフォン3機種およびディズニー・モバイル on SoftBank スマートフォン1機種、モバイルWi-Fiルーター1機種(FDD-LTEでEMOBILEのBand3のみ+TD-LTE互換AXGP)、フィーチャーフォン2機種、スマートフォンと連動させる体組成計、新サービスとなる子育てサポート向けの遠隔監視カメラと9つのデバイスが登場した。 

何れも12月上旬以降の発売を予定しており、シャープからはスマートフォン3機種、フィーチャーフォン1機種の計4機種が登場することになり、特にディズニー・モバイル機種は前回が京セラがDM015Kとして担当していたものを奪い返して、従来通りのシャープ製品となった事で、シャープ復活の流れが感じられた。機種数だけではなく、納入・販売数が劇的に増加することを期待したい。

今回ラインナップは、他社と比較するとスマートフォンの機種数が少なく感じられるが、以前よりiPhone比率が高い販売展開を行っていることから、実態としての問題は無いことが推察される。 
品揃えではなく、ネットワークの強さとサービスで勝負するという姿勢をアピールしていたが、従来のフォトフレームやキッズケータイ、fitcit flexによるヘルスケアなどに加えて、スマート体組成計および子育てサポートといった、新たなサービス・商品強化は、ソフトバンクが得意とするところだ。
販売現場でも、これら周辺のデバイスやサービスをセットで提供する事を得意としており、新規回線数の獲得に寄与することが想定される。
  

スマート組成計301SI(セイコーインスツル製)

 【特集】ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会 スマート組成計301SI

SoftBank HealthCareの新たなデバイスとして2月中旬以降に追加される3G通信機能を搭載した「体組成計301SI」は、乗るだけで事前登録した4人を自動判別し、9つの測定データ(体重・体脂肪率・BMI・基礎代謝・内臓脂肪レベル・身体年齢・骨レベル・骨格筋レベル・水分量)をクラウド上に自動送信する。蓄積されたデータは、「SoftBank HealthCare」アプリまたはWebブラウザで確認が可能となる。


月額619円(税込)だが、機種代金機種代金は別途2014年2月中旬以降に公開するとしており、別途費用が必要になることが想定される。
  

子育てサポート

【特集】ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会 子育てサポート
発表会場にてメーカーを確認したが未決定とのことであった 

監視カメラとサービスをセットにしたもので、主たるターゲットはベビーのいる母親で、離れていても泣き声・温度・動きを検知してアラートを通知するところが、汎用的な監視カメラとの大きな違いだ。

また、HDカメラ、温度・湿度表示、ナイトビジョン(暗視)、音声コミュニケーションも可能で、母子手帳的な記録や写真掲載も容量無制限。月齢レシピや食材宅配といった子育てママさんをサポートする機能や、ヘルスケアのサービスと同様に24時間の無料電話相談も提供する。

費用は月額840円(税込)だが、ご利用のプランに応じてパケット通信料が発生するとしているので、1月下旬のサービスイン時には、実際に必要な料金を確認する必要がありそうだ。
 


以上、新商品・新サービス発表会の概要となるが、スマートフォン各機種については、順次レポートする。
 

【特集】ソフトバンクモバイル2013-14年冬春新商品発表会

2013冬モデルARROWS A SoftBank 301F >>
 


関連URL  

 

 

 

 

GAPSIS
S-MAX