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【UQコミュニケーションズ WiMAX 2+特集】下り最大110Mbps超高速モバイルブロードバンドサービスおよびWi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14を発表!
( 2013-10-02 08:00:00 )

【UQコミュニケーションズ WiMAX 2+特集】下り最大110Mbps超高速モバイルブロードバンドサービスおよびWi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14を発表! 

UQコミュニケーションズは、9月30日に下り最大110Mbps・上り最大10Mbpsの超高速モバイルブロードバンドサービス「WiMAX 2+ サービス発表会」を開催し、サービスの詳細とWiMAX 2+対応Wi-Fi ルーター 「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14(ファーウェイ製)」を発表した。

UQコミュニケーションズ野坂社長によるサービス・製品のプレゼンテーションの後、KDDI田中社長が急遽登壇し、10月2日のau発表会で「UQ+KDDI」な新商品を発表するという想定外の予告もあった記者発表についてレポートする。

【UQコミュニケーションズ WiMAX 2+特集】下り最大110Mbps超高速モバイルブロードバンドサービスおよびWi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14を発表!

  

「WiMAX 2+」開始の背景

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UQコミュニケーションズ(以下、UQとする)は、2009年からサービス提供している426万ものユーザを抱える下り最大40Mbpsの現行「WiMAX」と比較して2.75倍となる、下り最大110Mbpsの超高速化を図ったモバイルブロードバンドサービス「WiMAX 2+」を2013年10月31日から月額3,880円(契約から最大25か月、それ以降は4,405円)で提供開始することを発表した。2014年には下り最大220Mbpsのサービスも展開する計画だ。

「WiMAX 2+」は、少セル化・電波利用効率の向上による容量拡張と高速化を目的としてWiMAX 2+を導入する事を総務省に要望し、記憶にあたらしい2013年7月29日に2.5GHz帯・20MHz(2625MHz~2645MHz)の追加割当を認定された事で実現している。

また、現行のWiMAX(802.16e・2595MHz~2625MHz/30MHz幅)との併用が可能なシームレスなサービスを提供可能で、かつ、主要なLTEサービス方式のTD-LTEに互換性があり、サービスの高速化にあたり必要となる対応端末製品や通信設備が、従来よりも安価に幅広い選択肢で調達が可能になるというメリットがあり、今回はSamsung製の設備とHuawei(ファーウェイ)製の端末を採用することで、認定から僅か3か月という短期間でのサービスインを実現している。


今回のWiMAX 2+用の周波数帯域獲得は、ソフトバンクグループのWCP社(Wireless City Planning)とKDDIグループであるUQが認定(2.5GHz追加割当)を受けるために、親会社の代理戦争の如く激しく競い、結果としてUQが単独で20MHz幅の追加割当を勝ち取ったという経緯がある。

国内ではWCP(Wireless City Planning)がUQに先行してTD-LTE互換の高速データ通信サービス「AXGP」を下り最大110Mbpsで提供しているが、UQ社との帯域追加競争に敗れたことで、今後の高速化競争からは1歩後退した状態となった。

ソフトバンクグループが買収を重ねて、保有する周波数帯域が国内最大となったことでの心象などから、WCP社としては事業者選定の審議で割りを食ったという結果ではないかという声も聞かれる。 

余談かつ、勝手な推察でしかないが、評価・配点ではイーブンとなっている両社の差が少ない基準においても、例えば、「基準A:高度BWA基地局の人口カバー率がより大きいこと」にてWCPが適合となる95%を超えた後のカバー率向上はなく、UQは愚直にカバー率を拡大し続ける計画であること、「基準D:多数の者に対する電気通信役務の提供又は電気通信設備の接続その他の多様な方法による基地局の利用を促進するための具体的な計画がより充実していること」にて、WCP社が主にソフトバンクグループ内でサービスを提供していること対し、UQは広くコンシューマにサービスを提供するMVNO(ISP等)経由でのサービス提供や、親会社であるKDDIでの積極的な+WiMAX対応スマートフォンおよびモバイルルータの販売により、加入契約数を426万まで伸ばして来た経緯など、審査者の心象がポジティブになる点が多く、どこかで差をつける時に心象が加味されるということも少なからずあるだろう。

  • 参考(総務省 総合通信基盤局)
    広帯域移動無線アクセスシステムの高度化のための特定基地局の開設計画の認定に係る審査結果

    ~2,625MHzを超え2,650MHz以下の周波数を使用する特定基地局~
    http://www.soumu.go.jp/main_content/000240663.pdf
     

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20MHzの追加割当競争に勝利したUQは、早ければ2014年から下り最大220Mbpsのサービスを提供できる計画があり、高速化競争でも一定の存在感をアピールできるだろう。

WiMAX 2+は、既存のWiMAXで使用している30MHzとは別に20MHzを割当してのサービスインを行う為、既存のWiMAX製品ユーザにマイナスの影響がなく、逆に、WiMAXユーザのWiMAX 2+製品への切り替えが進めば、WiMAXが徐々に空いてくるため、徐々に快適さが増す可能性すらある。

2014年中の下り最大220Mbpsサービス計画は、既存WiMAXの帯域とは関係が無く、複数のアンテナを組み合わせるデータ送受信技術のMIMO(Multiple Input - Multiple Output)が、現行のアンテナ2本による2x2MIMOでのサービスから、アンテナ4本での4x4MIMOに対応した基地局設備への移行と、4x4MIMO対応端末製品により実現する。

既に基地局側は4x4MIMOでのWiMAX 2+対応を進めているが、端末製品は4x4MIMOに対応していない為、来年中盤から秋頃の対応製品の登場を待って、下り最大220Mbpsのサービスを開始する事になる。 426万ものWiMAXユーザのWiMAX 2+へのマイグレーションが進まずとも下り最大220Mbpsまでは高速化を図れることで、事業計画が立てやすく、逆に更なる高速化に向けたマイグレーションを加速する上でのプラス材料となるだろう。

WiMAX 2+のエリア拡大と既存ユーザのマイグレーションが進み、WiMAX利用者数が大幅に減少すれば、WiMAX用の周波数帯域をWiMAX 2+用へと振り替えていくことが可能とも考えられるが、現行WiMAXの組込モジュールを搭載したPCやデジタルサイネージなどで使用しているため、当面は現行WiMAXサービスを継続しなければいけないという状況がある。

ユーザのWiMAX 2+製品への切り替えは、従来より1年以下の契約を前提とした料金プラン施策を採用してきたことから、現契約が期間満了となった段階で一旦解約して、おトクなキャンペーンで新たにWiMAX 2+製品に乗り換える人が多いであろう事が想定される。(現行機種からWiMAX 2+製品への機種変更は計画していないということだ。)
 

WiMAX 2+サービス内容と気になる料金設定 >>
 
 


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YouTube「WiMAX 2+サービス発表会」動画

 

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