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HTC J one HTL22特集:スマートフォン王国コラボ企画【2】HTCにオグリキャップの様なロマンを感じる by @mobileprince_PR
( 2013-09-09 08:00:00 )

HTC J one HTL22 スマートフォン王国コラボ企画

KDDIの夏モデルとして5月20日に発表されたHTC J oneのレッドメタル(Red Metal)が8月24日にカラーバリエーション追加された事を機にスタートが決定したスマートフォン王国とのコラボ企画。

第2弾は、予定していた概要編が脱線して、モバイルプリンス節が炸裂で、HTC J oneに至るプロセス=HTCの歴史的背景を紹介します。
昨年以降にHTC製品を知った人にとっては特に、HTC社の驚きのスタートアップ時期から現在までの変遷を確認できるはずです。
  


スマートフォン王国のモバイルプリンスです。 今回はHTC J Oneの概要を書く予定でしたが、HTC愛が炸裂した結果、内容が若干変わってしまいました。予めご了承下さい。
 

そもそも「HTCって何?」と言う方もいると思いますので、発売までの流れをおさらいしてみましょう。 

HTC J one HTL22特集:スマートフォン王国コラボ企画【2】HTCにオグリキャップの様なロマンを感じる 

どこが作っているのか? 

HTC J OneはAndroid OSを搭載したスマートフォンです。 

ハードの製造は台湾のメーカー「HTC」が行っており、中身のAndroid OSは「Google」が手がけております。 

そして出来上がった機種を販売しているのが「au」と言うわけですね。

イメージ的には「コックのHTC」が「農家のGoogle」から食材を仕入れて調理師、それを「auと言うお店」で売るイメージです。 分かりますかね?(笑

基本的にはSamsungのGALAXYや、SONYのXperiaもAndroid OSを搭載しているので「iPhoneじゃないスマホって一杯あるけど違いって何?」と聞かれたら「コックが違うから味付けが若干違うだろうよ!!」と言う事です。

なので正直、どのスマホ買おうが「ネット」「カメラ」「電話」「メール」等の機能は同じ様に使う事が出来るんですけど…少し使い勝手が違いますので、このレビュー企画ではそういった微妙な違い等をお伝えできればと思います。
 
 

HTCって何?HITACHI? 

auは勿論の事、Googleは皆様御存知だと思いますが「HTC って何?」と言う方も中にはいらっしゃると思いますので、簡単に説明します。

HTCは台湾に本社を置くコンピュータ企業です。1997年に設立され、PCの部品やパーツ等を製造しておりました。

スマートフォンにもいち早く取り組んでおり、そこから急激に業績を伸ばした企業です。
余談ですが、SONYのXperiaシリーズの初代となったモデル「Xperia X1 ※日本未発売」 は実際の製造はHTCがしておりました。 ODMと言う奴ですね。スマホで言うと歴史と実績のある老舗メーカーでしょう。

日本ではHITACHIが携帯事業を撤退したタイミングとHTCが出てきたタイミングがほぼ同じだった上に、携帯になるとメーカー名を略して呼ぶ事が多いので(SHARP=SH 等)、初期はHTC=HITACHIと勘違いしている人が結構いたのも面白かったですね。

またスマートフォンがまだマイナーだった2008年前後に、ベースモデルが同じスマートフォンをdocomo・au・SoftBank・Emobileの4社で発売した偉業も無し遂げております。

ここからHTCの快進撃が始まります。
 

Android初期の時代(2008~2010年ごろまで)

そんなHTCですが、2008年10月にGoogleのAndroid OSを搭載した初の商用機「G1」をアメリカのキャリアT-Mobileから発売、翌2009年7月には日本初のAndroid「HT-03A」をドコモから発売します。

2010年1月にはGoogleが本気を出すNEXUS(ネクサス)シリーズの初となるモデル「Nexus One」もHTCが製造します。 

HTC J one HTL22特集:スマートフォン王国コラボ企画【2】HTCにオグリキャップの様なロマンを感じる

この頃はAndroidを製造しているメーカーがかなり少なく、本当にHTCの独壇場だったと思います。

その後2010年、国内ではドコモから初のXperiaが登場し、iPhone 3GSと色々な媒体で比較されていましたが、HTCはSoftBankからDesire X06HTを発売。

Xperia程話題には上がらなかったものの、日本初のAndroid2.1と言う最新OSを搭載し、動作も軽快だった事から、好事家の間ではXperiaより、Desire派の方が多かった印象です。

そして2010年秋には、色々な意味で伝説となる、Desire HDがSoftBankから001HTとして発売されます。 質感の高いボディに、同時期の端末と比較すると圧倒的に高いスペック・安定した動作で、本当に素晴らしい機種です。

そのDNAは間違いなく、このHTC J Oneにも引き継がれていると感じます。

HTC J one HTL22特集:スマートフォン王国コラボ企画【2】HTCにオグリキャップの様なロマンを感じる
※左がHTC J One(2013)、右がDesire HD(2010)

あまりにも素晴らしすぎて、5万円で輸入してSIMフリー版を手に入れた後、SoftBankがMNP一括0円で販売して涙した人を僕は沢山知っています…(私含む

この当時はスマホを改造するroot化やROM焼き等が盛んで、自己責任の元色々カスタムして楽しむのが正直かなり楽しかったですね。

個人的には「福岡に住んでいて楽しかった」と言う思い出補正も含めて、歴代で好きな機種の上位に食い込む機種です。
 

2011年頃から…勢いに若干の陰りが… 

そんな絶好調なHTCは、2011年には日本で初のテザリング・WiMAXの高速通信に対応したスマートフォン、HTC EVO WiMAX(ISW11HT)をauから発売します。

スペック的には少し遅れていたものの、WiMAXの高速通信がスマホでも使える!しかもテザリングも!!のインパクトは相当デカく、レンタルキャンペーン等も手伝って話題になりましたね。

しかし、2011年夏頃から少しずつ勢いに陰りが出てきます。

理由としては、GALAXY SⅡがデュアルコアのハイスペックで登場し、Andoridでの存在を示した事。GALAXYに限らず、国内ではXperia acroがdocoomoとauでバカ売れするなど、他のメーカーがかなり存在感を表してきましたよね。

またHTC自身も「Disireシリーズ」「EVOシリーズ」や「HTC Sensation」等、ブランドを統一して育てる事が出来ずに、何だか存在感が薄れていった気がしますねー。

2011年夏以降は、HTCはかつての輝きを失い、迷走していた様に思えました。

HTC J one HTL22特集:スマートフォン王国コラボ企画【2】HTCにオグリキャップの様なロマンを感じる
"Worried!" By Alon

 

2012年、auとタッグを組み「J」apanシリーズで復活へ… 

かつてはdocomo、SoftBankからもAndroid端末を出していましたが、docomoは同じアジア勢のSamsung・GALAXYと蜜月関係、SoftBankはそもそもiPhoneにしか売らない勢いのキャリアでしたので、HTCはauと協力タッグを組む事になります。

まずは2012n年夏、初の国内向けに作られたHTC J(ISW13HT)を発売します。HTCが国内向けのスマートフォンでは初となる、おサイフケータイやワンセグ・赤外線に対応。今までのゴツくて無骨なデザインも、よりPOPになり万人受けする様になりましたね。

乃木坂46のCMもちょっと意外な組み合わせでビックリしました。

その後、2012年冬にはHTC Jの後継となるHTC J Butterfly HTL21をauから発売。

初の5インチフルHD解像度のスマートフォンに、防水ワンセグおサイフ赤外線の全部入り。

更には広さ最強とも言われているauの800MHz帯のLTEにも対応した、まさに全部入りで国内ではDesire HD以来2年ぶりに「先頭を走っている」状態に来たと感じました。

HTC J one HTL22特集:スマートフォン王国コラボ企画【2】HTCにオグリキャップの様なロマンを感じる
HTC J Butterfly HTL21

 更に、2013年春には大人気INFOBARシリーズのスマートフォン「A02」を発売。

INFOBARと言えばauの看板シリーズで、それをHTCが出す辺りに、仲の良さが伺えます。

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製品発表会で肩を組むHTCピーター・チョウCEOとKDDI田中社長
 

ちなみにauの田中社長とHTCのピーター・チョウCEOはかなり仲がいいらしく、ニヤニヤさせてくれます。
 

そんな中でのHTC J Oneの登場。これは…オグリや!


と、言う事でAndroid初期の頃に爆発、その後若干落ち込み、最近は上がり調子のHTC。

この感じはね、オグリキャップですよね!

HTC J one HTL22特集:スマートフォン王国コラボ企画【2】HTCにオグリキャップの様なロマンを感じる
「JRA オグリキャップ栄光の奇跡
」より 

地方出身(台湾の小さな部品メーカー)が連勝を重ね、中央で頂点を取りながらも少し陰りが見えて…そこからの復活…。

HTCは一瞬時価総額がNOKIAを上回っていますが、それは4歳暮れの有馬記念でタマモクロスを破り名実共に一番になった時ですし、機種を乱立してドンドン存在感が無くなってきた時期は、連闘や酷使で使われまくった5歳秋の時期とそのまんま被ります。

一時期は引退も危ぶまれますが、6歳暮れの有馬記念で見事復活し勝ちます。

私はそれがHTC J Oneだと思っております。

なんだかオグリキャップの芦毛の馬体とHTC J Oneの鮮やかなシルバーのボディーがシンクロしますね…。

オグリは有馬記念で復活して綺麗に引退しましたが、HTCさんは今後もこのペースで後継機を出して欲しいと思います。
 


次回予告→HTC J Oneレビュー第3回:HTC J Oneの外観編を予定しております。


[執筆:モバイルプリンス]

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 Twitter: @mobileprince_PR 
 
 沖縄出身、沖縄在住のスマートフォン・デジタル製品を愛してやまない王子。 毎週木曜日「スマートフォン王国!!」毎週金曜日「ナガハマヒロキとモバイルプリンスのすれすれスレッド!」等のラジオ番組に出演中。

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