せう氏の『電測でGO!』 ~第0回 通信の“快適さ”って~by @shoinoue ( 2013-06-07 15:30:00 )
ケータイと電車が大好きな「せう」さんこと井上翔氏による、独自視点での電波測定特集をお届けします。
一般的な電波測定系のレポートでは、Speedtest.netやRBB Today Speedtestなどの汎用アプリによる速度測定結果を複数箇所で測定して、電波状況についてレポートするのが通常ですが、せう氏が電車での旅をする際に、気になるポイントで、各キャリアのLTE回線を使用した際の「動画ダウンロード時間」の違いをチェックするという企画です。
初回は、せう氏が実家に帰省した際のレポートですが、果たして準備万端・企画バッチリでうまくいくか? はたまた、企画倒れで終わってしまうのか? せう氏の活躍にご期待下さい。
まえがき
こんにちは。初めまして。兼業ライターの井上です。巷では「せう」とも呼ばれています。宜しくお願いいたします。
昨今、様々な調査機関・メディアが、スマートフォンの通信速度を色々な場所で調査して、その結果を公表しています。
この手の調査は「RBB TODAY SPEED TEST」や「SPEEDTEST.NET」といったスマホ用の通信速度測定アプリで数回通信速度を計測して行っています。
計測結果場所によって結果もまちまちで、その結果をどのように掲載するかは調査機関・メディア次第ですが、概ねソフトバンクモバイルの計測結果が良好で、ドコモが苦戦する、という傾向にあります。
実家の自室で計測した結果。最近の傾向とは異なり、ドコモやauの方が速度が良好。
そもそも、SoftBank 4G LTE(iPhone 5)だけは自室で入らず3Gでつながっている。
しかし、計測画面にはLTEと出てしまっている……。
しかし、実際にドコモの「Xi」(クロッシィ)、auの「4G LTE」、そしてソフトバンクモバイルの「SoftBank 4G LTE」、それぞれのネットワークを日々の生活の中で使ってみると、数値差が常にそのまま体感速度差になるとは限らないと分かってきます。
数値は良好でも、データのダウンロードがなかなか完了しなかったり、逆に数値は芳しくなくても、データのダウンロードが比較的すぐ終わったり、といったことがあるのです。
特に動画や容量の大きいファイルをやりとりしようとすると、数値には表れない通信の差が出やすい。
通信がより“速い”からといって、データのダウンロードも同様に速いとは限らないこともある
※写真はイメージです
このことを何らかのかたちで伝えられないか……と考えていたところ、AppComingの中の人に「記事を書いてみないか」とお声がけ頂き、これから数回に分けて動画を交え通信の“快適さ”を検証する記事を書くことになりました。
その名も、 電測でGO!
ぶらりと立ち寄った鉄道の駅で通信テストをしてみる、という企画です。
何故駅なのか、というと、自分が鉄道好きだからですw
本連載で取り上げる予定の駅の一部。色んな場所でチェックしていく予定です!
どうやって検証する?
検証は、3台のLTE対応スマートフォンとパソコンを使って行っていきます。ドコモは「ELUGA X P-02E」、auは「ARROWS ef FJL21」、ソフトバンクは「iPhone 5」を使います。
本当であれば、ソフトバンクもAndroidで統一したかったのですが、SoftBank 4G LTEに公式対応しているスマートフォンがiPhone 5しか無いのです……。
これらのスマートフォン単体で、まず「RBB TODAY SPEED TEST」でPING(応答速度)と通信速度を3度計測し、平均値を出します。
その後、3台のスマートフォンをWindows 8がインストールされたThinkPad T430sにUSB接続し、テザリングで自分がYouTubeにアップロードした動画を再生した様子を動画で撮影しました。
本検証で使用した動画『
何故USBテザリングか、というと、AndroidとiOSだとYouTubeアプリの仕様差があることと、Wi-Fiテザリングだと場所によっては実際の通信パフォーマンスが発揮しきれない可能性があることによります。

ライター 井上翔氏
Twitter: @shoinoue
ブログ: せうの日記
静岡県生まれ静岡県育ちの東京都民。永遠の18歳。元々パソコンを始めとするデジタルな道具が大好きだったのが高じて、2003年から自前ブログ「せうの日記」を開始。 2008年からは、Webメディアへの商用記事を提供し始める。現在はS-MAX、andronaviやITmedia Mobileでの記事執筆を中心に執筆中。