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au 4G LTE対応のKDDI版Optimus G LGL21 レビュー『au 4G LTE 800/1500MHzを東名高速と名古屋周辺でフィールドテスト』by フィールドテスト・スペシャリスト @o2telefonica_2
( 2012-11-12 16:00:00 )

au 4G LTE対応 KDDI Optimus G LG21L

2012年11月2日に発売が開始された、KDDIの2012冬モデルau 4G LTE対応Android搭載スマートフォンで唯一のクアッドコアCPU搭載・RAM2GBとハイスペックなOptimus G LGL21特集に、モバイルネットワークおよび端末のフィールドテストなどにおけるプロフェッショナルでありスペシャリストの @o2telefonica_2.html 氏によるレビュー第2弾は、東名高速および名古屋-豊橋周辺でのフィールドテスト結果です。

前回のJR横浜線沿線のフィールドテスト結果も併せてご参照下さい。
 

『OptimusG + au 4G LTEを東名高速・愛知でフィールドテスト

OptimusG LGL21 au 4G LTE 東名・名古屋エリアフィールドテスト

前回は主にファースト・インプレッションと横浜線沿線での使い勝手をレポートした。 今回は発売直前の10/27~28に東名高速道路でのFTを実施した印象をレポートする。

 

 

通常、都内から名古屋へ向かうのであれば新幹線を利用するのが一般的だが、今回は敢えてJRの東名高速バスを利用した。

新幹線は速くて便利だが、モバイル通信の条件が悪い。最近はトンネル内も同軸漏洩ケーブルを使ったエリアインはされているが恐らく3GのみでLTEは期待出来ない。 

また時速200Km/hオーバーで走行だとハンドオーバーが頻繁に発生して品質が期待できないしドコモ回線で前にテストした時もXiは一部の駅停車中しか使えずFTとしては車内極めて退屈であった。

因みにKDDIの前身のひとつでもある、今は無き日本高速通信は高速道路沿線にケーブルを引き通信エリアを拡大した事も有名。なので、LTEな今でもバックボーンは高速道路だと有利では?という期待もある。

前置きが長くなったが、東京駅八重洲南口から名古屋行きの東名ライナーに乗車した。
八重洲は勿論、首都高から東名に向かう区間は地下を除き概ねLTEが使えた。

Optimus G LGL21で使う限りは安定かつスループットが極端に落ち込む事もなかった。

用賀インターを抜け、東名高速に入るが大和・綾瀬・厚木・伊勢原といった郊外でも普通にLTEが使えた。サービス開始が約2年早くスタートしたXiはこうはいかない。郊外、特に走行中はFOMA網に接続なる事が多かった(SC-06D)がLGL21は逆にCDMA網へフォールバックする事のほうが少なかった。

OptimusG LGL21 au 4G LTE 東名・名古屋エリアフィールドテスト
東名江田バス停付近

但し、秦野から御殿場辺りは山間部でトンネルも多く、さすがにLTEはほぼダメであった。
その後、沼津・静岡・掛川・浜松・豊川といった経由地も、主要部はLTEエリア化されており、正直驚いた。

OptimusG LGL21 au 4G LTE 東名・名古屋エリアフィールドテストOptimusG LGL21 au 4G LTE 東名・名古屋エリアフィールドテスト
左:名古屋・栄エリア、右:直営のauショップ名古屋


名古屋市内も当然ながらエリアは広く、なんと地下鉄東山線の名古屋から大曽根辺りまでは駅構内とトンネル内含めLTEエリアであった。KDDI恐るべしである。商用開始直前に、ここまで本気にエリア構築されているのは凄いの一言。

OptimusG LGL21 au 4G LTE 東名・名古屋エリアフィールドテストOptimusG LGL21 au 4G LTE 東名・名古屋エリアフィールドテスト
左:名古屋駅ホーム、右:名鉄 豊橋駅

OptimusG LGL21 au 4G LTE 東名・名古屋エリアフィールドテスト
名鉄 東岡崎駅

グローバルではクアルコム独自規格であるCDMA2000網は退潮傾向であるのは間違いなく、既にオーストラリアやブラジルやニュージーランドやタイなどでは停波され、WCDMA網やLTEへマイグレーションされている。また、カナダや韓国といった少し前まではCDMA全盛だった国でも風前の灯となっている。

世界中で停波されるということは、それだけCDMA2000の網を維持したり端末の調達がコストアップになったりという課題が発生する。更にはテクノロジーもこれ以上進化するのは期待出来ない事も意味する。 米国のVerizonやKDDIがLTEへ積極投資するのは、そうした流れも含まれているのは間違いない。

少々本題はずれたが、東京から名古屋の東名高速沿いはLTE800/1500は極めて快適であり、またLTEはダメでもマルチキャリアなWinHighSpeed(Evdo-RevB)が整備されているのでスマホを使う位なら、さほど問題はない。

細かな点では、ドコモのXi⇔FOMAのInter-Ratハンドオーバーで一瞬圏外・条件悪いと圏外復帰せずロストしてしまうような症状は、KDDIの網でも多少遭遇した。

まだ出始めの規格・端末にてある程度致し方ないが、これは都内~神奈川県といった首都圏でしばしばあるも、沼津から名古屋までの中部支社エリアでは筆者が使った限り遭遇せず、スムーズであった。首都圏はドコモやKDDIに限らず、全キャリアとも極めて厳しい環境で運用されているといって良いので、暫くは我慢するしかないとも言える

既にKDDIのWebページで見るように、LTE800/1500のエリアは驚異的だ。稚内から那覇まで主要都市や郊外は、ほぼLTE化されているといった印象である。

iPhone5含め、今LTEを使う層は殆どが恐らくはアーリーアダプターやガジェクラ(ガジェットクラスター≒スマートフォンなどの最新ガジェット機器好き)といった方々だと思うので、問題点は素直に157などへ報告かつ、苦しい環境でエリア構築やオペレーターの方々を暖かく見守るといった姿勢も必要かもしれない。

 

次回は商用開始後の田園都市線沿線、また那覇でのレポートを計画しています。

 

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Twitter @o2telefonica_2 執筆:o2telefonica_2

 Twitter: @o2telefonica_2.html 

 某大手日本メーカーの端末や網のFT担当で英国、ドイツ、フランス、アメリカ、ブラジル、台湾などに長期滞在試験実績。
その他自主FTで世界75ケ国と地域でWCDMAとGSMのローミングを経験。 最近現場を離れたが週末はLTE測定に夢中で、北は稚内から南は那覇まで、アジアでは香港でもLTEスピード試験を実施済み。
長文は得意でないので傍らTwitterで情報発信中。趣味は電波を掴む事、廉価に端末を購入する事、飛行機と旅行。 かつて訪問したなかで好きな場所はアイスランドとフェロー諸島とスウェーデン。自慢出来る?レア訪問地は、レバノンとグルジアとボスニアとセルビアとウルグアイ辺り。

 

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KDDI版 Optimus G LGL21

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ドコモ版 Optimus G L-01E 

 

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