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au 4G LTE対応のKDDI版Optimus G LGL21 レビュー『KDDIとLGが本気のLTE端末、LGL21。』by フィールドテスト・スペシャリスト @o2telefonica_2.html
( 2012-11-05 19:00:00 )

au 4G LTE対応 KDDI Optimus G LG21L

2012年11月2日に発売が開始された、KDDIの2012冬モデルau 4G LTE対応Android搭載スマートフォンで唯一のクアッドコアCPU搭載・RAM2GBとハイスペックなOptimus G LGL21特集に、モバイルネットワークおよび端末のフィールドテストなどにおけるプロフェッショナルでありスペシャリストの @o2telefonica_2.html 氏によるレビューを掲載します。
 

『OptimusG LGL21』+『au 4G LTE』のJR横浜線沿線レポート

発売1週間ほど前から試用している『OptimusG LGL21』とau4G LTEについてレポートする。
第1回目となる今回は、横浜線沿線でのLTEプレチェックから。

まず、当時(10月末)は発売前なのでLGL21に適応するLTE契約用MicroSIMは手に入らない。
幸い、手元にLTE契約のau版iPhone5があったので、このnanoSIMを抜きアダプターを付けてLGL21のSIMスロットに挿入したところ、幸い認識してLTE800/1500の網へエントリーすることが出来た。勿論、これは推奨されない自己責任モードであることを予めご理解いただきたい。

LGL21のサポートするLTE800/1500は、予想よりも大幅に広くエリア構築されている事に驚く。筆者は神奈川県相模原市在住で通勤には主にJR横浜線を利用する。


横浜線沿線はご存知の方も多いかもしれないが、モバイル通信には劣悪な環境(ラッシュは山手線並・沿線は丘陵地が多い・駅は半地下構造だったり電波浸透条件が悪い・都心ほど人口密度はないが近年駅周辺はマンションが増えて携帯も混雑気味・エリア整備は各社優先度低い感じ)でWiMAXもXiも不安定だったり未だサービスインされていない場所も残っている。

既に先行で商用開始されたLTE2.1GHzのauiPhone5もエリアもスループットも上々であるが、急遽整備された為かさほど広くない(少なくとも横浜線沿線は)。

一方、LTE800/1500は周波数特性のみならず、かなり事前準備されていた模様でJR横浜線沿線だと未だXiが来ていない鴨居・十日市場・成瀬・淵野辺といった場所でも何ら問題なく使える上に、上下ともスループットが凄まじく快適である。

SpeedTest OptimusG LGL21SpeedTest OptimusG LGL21SpeedTest OptimusG LGL21
左から鴨居駅(下り27.38Mbps・上り16.42Mbps)、十日市場駅(下り29.51Mbps・上り8.80Mbps)、淵野辺駅(下り12.96Mbps・上り18.44Mbps)

 

商用サービス前ということで、利用者がほぼ居ないという点を差し引いても快適性が他社のLTEより段違いに良い場合が多い。また、体感上の遅延は無いといった具合。
 

OptimusG LGL21を利用して感じるのは、操作とレスポンスの心地よさ。

例えばAndroid4以降の標準機能である『スクリーンショット』は電源ボタンと音量調整ボタン下側を同時に押す必要があり、キー操作がイマイチな機種だと失敗して画面が消灯したりという事もある。 しかしLGL21はこのような操作ミスは無く、少なくとも数十回はスクリーンショットを撮ったが一回も失敗せず保存できた。

スクリーンショットだけでなくタッチパネルの精度も良好であり、その他操作も極めて快適で引っかかったり重くなる事も殆どない。 恐らくはLTE第二世代のSoC搭載かつクワッドコア、そして2GBのRAMが効いているのだろう。

単にクワッドにしただけでは電池消耗が激しくなったり熱くなったりとデメリットがあるが、LGL21は防水やフェリカといった日本向けローカライズはしっかりさせている上で細かい作りこみが良く、電池の持ちも極めて良好。移動中にブラウジングや動画閲覧多用といった端末に負荷が多い操作を継続的に行わない限りは、半日~一日は十分持つ。

KDDIのLTEエリアの充実度+端末の作りこみの良さが良いので、恐らくストレスに感じる事は殆ど無いと思う。 大手量販店やauショップにはデモ機もあるので、先ずは触って体験する事をオススメしたい。

次回は、東名高速でのFTレポートを掲載する予定。

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Twitter @o2telefonica_2 執筆:o2telefonica_2

 Twitter: @o2telefonica_2.html 

 某大手日本メーカーの端末や網のFT担当で英国、ドイツ、フランス、アメリカ、ブラジル、台湾などに長期滞在試験実績。
その他自主FTで世界75ケ国と地域でWCDMAとGSMのローミングを経験。 最近現場を離れたが週末はLTE測定に夢中で、北は稚内から南は那覇まで、アジアでは香港でもLTEスピード試験を実施済み。
長文は得意でないので傍らTwitterで情報発信中。趣味は電波を掴む事、廉価に端末を購入する事、飛行機と旅行。 かつて訪問したなかで好きな場所はアイスランドとフェロー諸島とスウェーデン。自慢出来る?レア訪問地は、レバノンとグルジアとボスニアとセルビアとウルグアイ辺り。

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AppComing編集部】

最新機種、最新の各種ネットワークでのの上り(アップロード)・下り(ダウンロード)のスピードを計測する記事やTwitterでのツイートなどを多々見かけますが、その結果をどのように受け止めるかという点は非常に重要なポイントです。

スピードを計測する際には、場所・時間帯・計測する端末・計測するアプリケーションなどにより結果が大きく異る場合があります。 スピード計測を実施し過ぎて使用している回線が規制・制限を受けてしまう場合もあります。 規制を受けないようにと最小回数で実施すると、通信状況が安定していない状態でのテスト結果となってしまう場合もあるでしょう。

絶対的な推奨はありませんが、AppComingとしては簡易のスピードテスト(専用の機材などを用いない、キャリアーやメーカーとは異なる立場として)を実施する際には、以下の様な点に注意をすると良いと考えています。

  • 1つの組み合わせで3~5回程度の計測を実施
     
  • 複数のネットワーク種別、複数の機種を計測する場合には、1つの組み合わせで連続して計測するのではなく、組み合わせをローテーションして計測を実施
     
  • 複数の計測アプリケーションで実施(アプリケーションの混雑具合などによる影響をチェックして、安定しているアプリケーションを使用する)
     
  • 電波を掴むことが得意な機種と、そうでない機種があることを前提として、比較する際の機種選定に配慮する。
     
  • 移動時など、目的のネットワークに接続できない場合があるため、必要に応じて端末の再起動や機内モードのオフオンなどを実施する。
     
  • タスク管理アプリケーションなどで不要なアプリケーションを停止させ、バックグラウンドでの通信を行うような不要な同期設定なども事前に停止する。
     
  • 複数のネットワークを調査する際に、電波の弱いネットワークと強いネットワークでは結果が異なるため、計測するポイントの電波強度をチェックし、同程度のレベルの場所で計測するか、おなじエリア(駅のホームの端から端など)で各ネットワークでレベルが強い場所で計測するか、前提として、電波強度を見ずに、決まったルールで測定場所を決める(同一車両無い、ホーム中央、駅前広場、交差点など)など、計測する際に、ネットワークごとの偏りが無い様な配慮して計測場所を決定
     
  • 基地局を特定し、その周辺で最も電波を強く拾える場所での計測を試す
     
  • モバイルWi-Fiルータなど、外部の電波干渉などにより結果が大きく異なる場合は、周辺のWi-Fiアクセスポイントなどの影響をあまり受けずに安定して接続できる場所での計測を優先する
     


実際にテストをするとなると、そこまで手間は掛けられないというケースも多いと思いますが、テストの結果には、複合的な要素が含まれており、また、数値には見えない制限などから、実利用の快適さとはイコールではないことを前提に結果を受け止めて欲しいと思います。

※定番のスピード計測アプリ

  • Speedtest.netSpeedtest.net
    https://play.google.com/store/apps/details?id=org.zwanoo.android.speedtest
    定番中の定番。 その為、不安定であったり、うまく計測ができない場合もあるた、一時期よりは安定しているように感じられる。
    不安定な場合に接続先のサーバなどを変更することで安定する場合がある。
    計測結果をローカルにログとして残せる点で簡易テストには便利。
     
     
  • RBB TODAY SPEED TESTRBB TODAY SPEED TEST
    https://play.google.com/store/apps/details?id=com.rbbtoday.speedtest
    今年5月にリリースされ、人気のスピード計測アプリのポジションを確立。Speedtest.netのようなログは記録されないが、計測時に混雑していると順番待ちが表示されて、混雑緩和された時点でスタートする点は、計測のブレを抑制してくれるためありがたい機能。
    実際に、複数回の計測を実施した際に、現時点では安定した測定結果を出しているため、接続先サーバの環境も良好ではないかと想定している。

  

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KDDI版 Optimus G LGL21

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ドコモ版 Optimus G L-01E 

 

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