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SoftBank2012冬モデルRAZR M 201MとSTREAM 201HWを買った!【前編】SoftBank 4G/AXGPは快適か?
( 2012-11-02 05:00:00 )

STREAM201HW RAZRM201M

あれも欲しい、これも欲しい、そんなガジェクラ(ガジェットクラスター)な『すねいく氏』によるSoftBank 4G(AXGP)対応の2012冬モデルHuawei STREAM 201HWとMOTOROLA RAZR M 201Mの両方を購入してのレポートです。
 
 

静かに、しかし確かな存在感を持ってやってきた端末達

STREAM201HW RAZRM201M

スマートフォンがますます現代社会で幅を利かせる昨今、その時世に流されるままスマートフォンに傾倒してどのくらいたったか思い出せず、また今まで生活を共にしてきた端末たちの数も思い出せないまま、性懲りもなく新しいスマートフォンを購入してしまう筆者を一体誰が攻めることができようか!?

 そんな言い訳を自分に言い聞かせながら、携帯電話併売店に赴き前々から欲しいと思っていた201HWを購入しに向かった筆者。

 しかし店で待ち構えていたのは201HW……だけではなかった! そのとなりにはコンパクトなボディから放たれる存在感を一切隠そうとしない201Mの姿が!

 もちろんそれを見てしまった筆者は悩むふりをしながらも物欲にただただ忠実に従い、SoftBankが満を持して発売した201HW、201Mの二つと生活を共にする道を選択してしまったのだ…!

 ということで、SoftBankの2012年秋モデルのスマートフォンである201HWの、同秋モデルの201Mとの比較も交えながらの雑感を前座にしまして、筆者が試したかった『あること』の結果を記事にさせていただきたいと思います。
 

圧倒的なコストパフォーマンス!高級スマートフォン達に「待った!」をかける風雲児

 Softbankと言えば誰もがご存知、iPhoneを日本で真っ先に発売した通信事業者です。今でこそ、去年に始まったauのiPhone4S発売により独占状態は崩れてしまいましたが、今もなおその勢いは衰えていないと言っていいでしょう。

 そして今回ご紹介する201HW、201Mの二つは、そのSoftBankが販売しているAndroidスマートフォン。上記の通り、SoftBankといえばiPhone。「Andoridスマートフォンにはあまり力を入れてないんじゃないの…?」と思われている方も少なくないかもしれません。しかし、少なくともこの二つの端末は様々な面で、SoftBankの本気を垣間見ることができる端末であると筆者は思います。

 特に大きな本気が見られるのが端末のコストパフォーマンス。
 読者の方々も感じている人が多いのではないかと思われます、国内スマートフォン価格の高騰。元々、『スマートフォン=高い!』というイメージは付きまといがちだったのが、docomo、auの秋冬モデルが発表されてからさらに拍車がかかってしまうのではないかと心配している方も少なくないのではないでしょうか?
 しかし、今回ご紹介する2モデルは違います。201HW、201Mともに一括販売価格は新規、MNP契約の場合は23,520円、30,720円と非常に安価。他社スマートフォンの実質価格と同等の値段です。もちろんこの二つもSoftBankの月月割がついてきますので、実質価格は新規、MNP、機種変更ともに0円。他社スマートフォンを大きく引き離す価格となっています。

 しかし、安いだけでは意味がありません。二つの端末はパワーもしっかり兼ね備えています。201HW、201Mともミドルレンジ級のスペック(詳しいスペックは他記事参照願います)で動作は非常に快適です。
 見た目も好みはわかれるものの、非常に良くできていると思います。201HWはSTREAMという名前を冠す通り側面の川の流れの様な流線が美しく、筆者が購入したフレイムブラックは特にそれが際立ちます。
 一方201MはMotorola特有の非常にダンディーで剛直、直線が目立つデザインです。背面のKEVLARRファイバーは非常に傷つきにくく、末永く全裸で愛でていたくなります。

 

STREAM201HW RAZRM201M

 筆者は人より手が大きく201HWの方が持ちやすく利用しやすいと感じましたが、デザインそのものは201Mの方がときめきを隠せません。
 特に201Mの剛性感は大変素晴らしく、これは筆者は元々201HWだけを購入する予定だったのが、このように201Mも購入することになってしまったところから察していただけますと幸いです。
 
 

Softbank本領発揮!? Softbank 4G(AXGP)は化け物か!

 もう一つの本気。それはこの端末たちが対応しているSoftbank 4Gです。
 Softbank 4GとはSoftBankの傘下であるWireless City Planningが提供しているAXGP網を利用した高速通信サービスです。
 理論値はスマートフォンでは下り最大76Mbps、上り最大10Mbpsとなります。高速ですよね。しかし、理論値だけで語っても意味がありません。大切なのは実測値です。

STREAM201HW RAZRM201M

 測定値は上野駅。開けた場所であれば上記のような数値は全く珍しい数値ではありません。

 実測値も非常に高速です。下りであれば10Mbpsから場所によっては50Mbpsもざらに出ます。SoftBankもここまでできるようになったのか!と感心しました。
 都内では3GはもちろんのことLTEですらも厳しい状況が続いている中、飄々とこのような数値を叩き出す回線は特にヘビーユーザーにとっては心揺さぶられるのではないでしょうか?

 しかし、数値でばかり語れないのはモバイル回線の常。長所ばかりではないのも実際のところ。短所も少なくはありません。

STREAM201HW RAZRM201M

 測定値は同じく上野駅。調子に乗ってパケットを流し続けた愚か者への制裁は厳しい。


 まず1つ目は帯域規制。Softbank 4Gは他LTEサービスと同様、7GB/月以上のパケット利用があった場合以降128kbps規制がかかってしまいます。

 しかし、それだけではありません。Softbank 4G回線は更に短期間で多くのパケットを流した際にも規制を設けており、いわゆるゴールデンタイムと呼ばれる時間帯にはド「M」でも耐えられないような規制が待っているようです。これはヘビーユーザーにとっては大変悩ましい仕様かと思われます。

 また動画コンテンツに対しても帯域規制がされるようで、利用者が多い地域、時間帯ではYouTube、ニコニコ動画、男の子が大好きなあんな動画やこんな動画が視聴できるサイトなどで動画の視聴が極めて困難な状況にまで帯域が絞られているという現象が大変多く確認されています。

 無線資源は有限である以上、ある程度の制限は仕方がないとはいえ、最も高速通信を体感できるであろうコンテンツが規制されてしまうというのは歯痒く、非常に残念です。

 2つ目の欠点はSoftBank 4Gの電波特性にあります。SoftBank 4GのAXGPは2.5Ghz帯の電波を使用しており、これはKDDIグループのUQコミュニケーションズがサービスを展開しているWiMAXと同じ周波数です。

 WiMAXを利用されている方なら誰もが実感するであろう屋内での電波の掴みにくさ。これがAXGPにもそのまま当てはまり、屋外での快適さとは一転、屋内では非常に使い辛いという結果を生み出しています。

 しかし、SoftBankスマートフォンにはそれを補う大きな武器があります。それがULTRA SPEED。特に201HW、201MはDC-HSPAという規格に対応しており、3Gであっても対応地域であれ理論値で下り42Mbps、上り5.7Mbpsの回線を利用することができます。
 これが筆者がよく移動する秋葉原~上野間では非常に快適な場所が多く、これはSoftbank 4Gスマートフォンの隠れた名機能になると強く感じました。

 日々切迫していく通信環境の中、どれだけこの回線も保ってくれるのか。期待と不安、せめぎ合っています。

『【後編】STREAMを公式SIMロック解除するとiPhone5の
4G LTE SIMでSoftBank 4G/AXGPが』 に続く >>

Snake氏 
執筆: すねいく

モバイル回線を駆使しひたすら遊びまくるおっさん。
 
スマートフォン含めモバイル機器が大好き。
 
いつどこにいても仕事も遊びも全力でできるモバイル環境を模索しながら日々生きている。

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