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【UQコミュニケーションズ WiMAX 2+特集】WiMAX 2+サービスにおける懸念事項
( 2013-10-02 09:30:00 )

【UQコミュニケーションズ WiMAX 2+特集】下り最大110Mbps超高速モバイルブロードバンドサービスおよびWi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14を発表! 

9月30日にUQコミュニケーションズが発表した下り最大110Mbps・上り最大10Mbpsの超高速モバイルブロードバンドサービスWiMAX 2+特集。 新しいサービス、新しい設備、新しい端末にはつきものの懸念事項についてレポートする。

今回のWiMAX 2+においても、懸念事項がいくつかある。
 
 

上り速度 

上り速度は、現行WiMAXの15.4Mbpsから10Mbpsへと最大速度が低下する。 ハイスピードモード利用中のWiMAX 2+エリアではWiMAX 2+に接続される為、上り最大10Mbpsでの利用が前提となる。

au 4G LTEでの接続においても、同下り150Mbpsエリアにおける上り速度は、75Mbpsエリアの下り最大25Mbpsから12Mbpsまで低下する。

何れも理論値であり、混雑状況などにより実際のスループットは異なるという前提だが、一般的なメールやSNSでのテキスト主体の利用での影響は軽微だが、大量のファイルアップロードや動画配信への影響は少なからずあるだろう。 

但し、このケースでは、NO LIMITモードに切り替える事で、現行WiMAXに固定しての上り速度は最大15.4Mbpsでの利用も可能だ。 現行WiMAXの混雑状況に依っては、WiMAX +2のまま利用したほうが高速となる可能性もあるので、利用する場所やタイミングによって使い分けることになるだろう。
  

エリア展開 

前述の通り、認定からわずか3か月ほどということで、サービス開始時から暫くはWiMAX 2+のエリアは狭い。

具体的には、現時点の計画で、2013年度末までに東名阪の主要エリアに展開することで人口カバー率44%、2014年度末には全国主要都市・人口カバー率70%という計画だ。現在の基地局で利用するには設備の入替えが必要となるため、現行WiMAXの全国人口カバー率94%と同等になるには、2年以上が必要になると思われる。
※総務省への申請資料では、2013年度末:44.4%、2014年度末:77.7%、2015年度末:93.3%としている。

但し、主たるユーザが東名阪に集中していること、追加料金不要で現行のWiMAXが使える事、下り最大75MbpsのKDDI「au 4G LTE」が利用できる有料オプション(利用月のみ+¥1,055の追加料金が発生)をサービス開始当初から用意しているため、WiMAX 2+エリア以外でも安心して利用ができる。

今回発表のWiMAX 2+エリア 計画

  • 2013年10月末:環状7号線(東京都道318号線)内
  • 2013年度末(人口カバー率44%)
     関東(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)の一部、
     中部(愛知県)の一部、
     関西(大阪府、京都府、兵庫県)の一部
  • 2014年度末 全国主要都市 (人口カバー率70%)

 

料金プランやオプションの変更 

現行のWiMAXで提供しているプランと異なる事は前述の通りだが、その他にもいくつかの変更点がある。

1年間の利用が前提のUQ Flat年間パスポート、短期利用に最適な月額プランのUQ Flat完全低額プラン、使わない月は380円で済むUQ Step、1日(24時間)600円で利用可能なUQ 1 Day、複数台のWiMAXを同時に利用する際に月額2,480円と低額なファミ得パックといった多様なプランが無い。

2年利用が前提ということで、月額4,405円から525円の割引を適用していることを考慮すれば、納得感もあるが、今後サービスエリアが拡大して、落ち着いた段階からは、これら多様なメニューをWiMAX 2+にも提供することを期待したい。

特に、同価格帯のモバイルルータで競合となるEMOBILEが1.7GHz帯での周波数追加割当を受けると、僅か1か月程度で一気に広域での112.5Mbpsサービスを開始可能な事から、7GB容量制限だけではアドバンテージとしては不十分となり、多様な料金・オプションが差別化対策として追加されるものと予想する。
 

UQ初のSIM採用もSIMロックあり 

従来、ROMベースで契約の有無を識別していたが、HWD14ではSIMが初めて採用された。

SIM化によるメリットは、

  • 複数の端末で差し替えて使用ができること
  • 海外渡航時にUQと同様のサービスを提供している現地事業者のSIMが使える可能性があること
  • UQ(またはKDDI)以外が販売している対応端末を利用できる可能性があること
  • 複数SIM発行に対応することで複数端末の何れかで利用ができること

などがあるが、端末はSIMロックが掛かった状態で販売され、SIMロック解除には対応せず、1契約での複数SIM発行も行わないという事で、これらSIM化によるメリットは当面は無いことになる。

しかしながら、世界での対応サービスエリア拡大や対応端末の普及期はまだ先の事であり、恐らく一部のヘビーユーザや業界関係者を除き、大多数のユーザには何れも興味がない、あるいは無関係で、懸念事項とはならないだろう。

親会社のKDDIにおいても同様の状態で、更に以前は自社の端末においても利用制限を設けるレベル2ロックが掛かっていたが、最近の端末ではレベル2ロックは無くなり、SIMサイズが同一の同社製品間であれば利用できるようになっていることから、今後、WiMAX 2+対応の新機種が発売された場合においても、同様の措置がとられるものと想定される。

ソフトバンクが、主力製品とはかけ離れた2機種でのみSIMロック解除を行い「ニーズがない」としたり、SIMの種類が多く自社の端末でも利用できないケースが多々ある事に比べても、懸念事項にはならないであろう。
 

WiMAX 2+対応Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14(ファーウェイ製) >>
 


【UQコミュニケーションズ WiMAX 2+特集】

 

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