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★番外編★仙台在住ライター小林健志の「東北Xi事情」~112.5Mbpsエリアの広がりを宮城・岩手で調査
( 2013-09-09 16:00:00 )

★番外編★仙台在住ライター小林健志の「東北Xi事情」~112.5Mbpsエリアの広がりを宮城・岩手で調査

フリーライター小林健志氏に、Xiハイスピードエリアの拡大が加速している仙台エリアのレポートを連載して頂く「仙台Xi事情」特集。

前回「Kスタ宮城」でのXi事情で最終回としていた本シリーズだが、9月1日の防災の日に、災害時を想定した統一SSID「JAPAN」による『公衆無線LANサービスの無料開放実証実験』発表取材で岩手県釜石市を訪問した小林健志氏に、岩手・宮城でのXi事情を追加調査して頂いたので番外編としてレポートする。
 

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仙台在住フリーライターの小林健志です。

仙台市・宮城県のXi下り最大112.5Mbpsエリア化が実現しているエリアにて電波測定調査を行ってきた連載は先月終了しましたが、今月1日岩手県釜石市で災害時の 公衆無線LAN無料開放実証実験の取材 を ブログメディアS-MAX で行った際、宮城県・岩手県の地方都市にも広がった下り最大112.5Mbpsエリアで電波測定を行いました。

すると、ドコモがBand21と呼ばれる1.5GHz周波数帯の基地局整備を東北の地方都市で積極的に行っていることが分かりました。

今回は番外編「東北Xi事情」と題し、下り最大112.5Mbpsエリアの広がりについて調査してきました。
 

仙台以北の東北新幹線駅と遠野市の道の駅で測定 

比較的時間が取れた夕方の新花巻駅西口で電波測定
比較的時間が取れた夕方の新花巻駅西口で電波測定

まず今回の取材では、9月1日、筆者の住む仙台市の仙台駅から東北新幹線で新花巻駅まで移動し、新花巻駅からは貸し切りバスで、遠野市の「道の駅遠野風の丘」で休憩を取り、釜石駅前の取材現場へと移動し、帰りは同じ行程で仙台に戻ってきました。

釜石市での災害時公衆無線LAN無料開放実証実験の様子
釜石市での災害時公衆無線LAN無料開放実証実験の様子

この日、釜石駅前のシープラザ釜石ならびにローソン釜石駅前店にて、災害時における公衆無線LAN無料開放実証実験が行われ、津波による震災被害を受けた釜石市で、災害に向けた貴重な実証実験が行われた意義深い日となりました。

携帯電話会社各社がそれぞれ独自に行っている公衆無線LANサービスは各携帯電話会社のユーザーしか利用できない設定となっていますが、今回、災害時専用の統一「SSID(無線LANアクセスポイントの名前)」を用意し、災害時は携帯会社各社のユーザーの垣根を越え、スマホ、タブレット、パソコンなどを使い、無料でインターネット接続ができるようにする実証実験が行われました。

詳しい内容に関しては S-MAXの記事 をご覧下さい。

 


 

今回はこの取材の道中にて、下り最大112.5Mbpsエリアで使われている周波数帯である1.5GHz周波数帯(Band21)のみを受信できるよう設定したGALAXY S III α SC-03Eを用いて、まず仙台駅以北盛岡駅以南の東北新幹線各駅で電波測定を行いました。

新花巻駅は西口に出て屋外で測定を行いましたが、他の駅(古川駅・くりこま高原駅・一ノ関駅・水沢江刺駅・北上駅)では、新幹線車内の窓際席にて測定を行い、途中で立ち寄った「道の駅風の丘」と取材地の釜石駅前でも測定を行いました。

なお、当日は東京からの取材者も日帰りできるよう、非常にタイトな日程で動いていて、新幹線の停車駅では測定できる時間が非常に限られていたこともあり、今回は「仙台Xi事情」の時のように、「RBB Today」と「SPEEDTEST.NET」の両方で7回ずつの測定をできた箇所は、バスから新幹線へと乗り継ぐ新花巻駅のみとなりました。

残りの箇所に関しては「RBB Today」のみでの測定となり3回の測定となったことをご了承いただければと思います。 測定時間は釜石での取材からの帰りで16時から18時半過ぎまでの時間帯としました。
 

下り実測10~50Mbpsの高速通信が宮城・岩手の各地で可能に 

まず、下り最大112.5Mbpsエリアではない、つまりはBand21の電波をつかまなかった場所ですが、東北新幹線駅では古川駅、一ノ関駅、そして今回取材地となった釜石駅前となりました。

宮城・岩手の中では人口も比較的多い場所だったので、エリア化されていないのは意外でもありました。

その他の測定地点は全て下り最大112.5Mbpsエリアとなっていたので、以下にデータを示します。

2013年9月1日 1.新花巻駅西口
 16:53-17:08
2.北上駅
17:37-38
3.水沢江刺駅
17:51-52
4.くりこま高原駅
18:17-18
5.遠野市道の駅風の丘
16:00-01
RBB Today Speedtest RBB Today RBB Today RBB Today RBB Today
下り(Mbps) 1 4.88 9.24 27.92 17.85 30.32 47.78
2 6.61 9.34 14.21 13.98 29.81 53.04
3 3.79 13.38 13.67 13.58 30.28 33.74
4 6.92 7.06        
5 7.72 12        
6 6.97 13.42        
7 7.45 6.07        
平均 6.33 10.07 18.60 15.14 30.14 44.85
ベスト 7.72 13.42 27.92 17.85 30.32 53.04
全平均 16.96
上り(Mbps) 1 0.11 0.56 10.53 1.48 6.39 20.92
2 0.11 0.11 2.07 1.9 6.17 12.18
3 0.1 0.56 4.67 1.74 4.13 8.95
4 0.08 0.52        
5 0.21 1.67        
6 0.09 0.88        
7 0.1 0.45        
平均 0.11 0.68 5.76 1.71 5.56 14.02
ベスト 0.21 1.67 10.53 1.9 6.39 20.92
全平均 3.33
ping(ms) 1 169 145 126 133 110 109
2 168 141 143 142 106 109
3 161 114 147 134 106 113
4 178 140        
5 162 150        
6 163 118        
7 164 122        
平均 166.43 132.86 138.67 136.33 107.33 110.33
ベスト 161 114 126 133 106 109
全平均 137.42

まず、一番丁寧な測定ができた新花巻駅周辺ですが、RBB Todayでの下り平均が6.33Mbpsとやや低調な結果に終わり、それよりやや速い結果の出たSPPEDTEST.NETでも下り平均10.07Mbpsとかろうじて10Mbpsを超える程度でした。
 

新花巻駅周辺は店舗などがほとんど無い郊外。花巻駅のある街中からは離れている。
新花巻駅周辺は店舗などがほとんど無い郊外。

花巻駅のある街中からは離れている。

理由は明らかで、実は1.5GHz帯受信に固定した状態で測定すると、非常に電波のつかみが悪かったのです。

新花巻駅は花巻市街地にある花巻駅から遠く離れた場所にあり、店舗も少なく、郊外にあります。

恐らく街中に整備されたと思われる1.5GHz帯の電波が届くギリギリの範囲だったことが、速度の出なかった原因と考えられます。
 

3つの周波数を受信できるSH-02Eを使い新花巻駅で測定した例。Band21受信に固定したSC-03Eより高い速度を示した。
3つの周波数を受信できるSH-02Eを使い新花巻駅で測定した例。
Band21受信に固定したSC-03Eより高い速度を示した。

試しに2GHz帯・1.5GHz帯・800MHz帯と3つの周波数の電波を受信できるAQUOS PHONE ZETA SH-02Eでも測定してみたところ、1.5GHz帯受信に固定したSC-03Eよりも速い速度を示しました。

恐らくは下り最大75Mbpsである2GHz帯(Band1)の電波の方が受信しやすい場所だったということでしょう。

その他の北上駅、水沢江刺駅、くりこま高原駅では、新花巻駅よりも速い速度で測定でき、1.5GHz帯の電波が新幹線車内であっても安定して受信できることが分かりました。

なお、北上駅と水沢江刺駅は新幹線ホームに停車する場所は全て屋根で覆われていましたが、くりこま高原駅のみ、新幹線の上だけ屋根が無い駅でした。

より障害物が少ないことで、下り平均30.14Mbps(RBB Today)という速い速度を示しました。
 

遠野市の「道の駅遠野風の丘」。風車のある山の中ののどかな道の駅だ。
遠野市の「道の駅遠野風の丘」。風車のある山の中ののどかな道の駅だ。

道の駅遠野風の丘では、下り最速53.04Mbps・平均44.85Mbpsを記録。
道の駅遠野風の丘では下り最速53.04Mbps

最も速い速度を測定できたのは、道の駅遠野風の丘でした。

ここは山の中ののどかな道の駅で輻輳も起きづらい場所と考えられ、下り平均44.85Mbps、最高値53.04Mbps(いずれもRBB Today)という非常に良好な測定値となりました。

上りも平均14.02Mbps(RBB Today)と非常に電波状態が良好でした。
 

今回の測定では宮城県・岩手県の広範囲で測定を行いましたが、下り最大112.5Mbpsエリアが東北の地方都市にも広がりを見せ、快適な通信が可能な場所が各地方都市レベルにまで広がっていることが分かりました。

NTTドコモには東北のみならず全国各地でさらに快適なLTEエリア構築を期待します。

[小林健志]

Twitter @cobatake 協力: 小林 健志

 Twitter: @cobatake 

 ブログ:小林健志のblog~「のほほん日和」

 携帯電話好きが高じ、携帯電話・モバイル関連の取材を行うようになった宮城県仙台市在住のフリーライター。
 
また、Jリーグベガルタ仙台などサッカーの取材も行っている。

★著書
 「だから、ベガルタ仙台が面白い」「仕事がはかどるスマホのルール70」
 
 
 

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