NTTドコモ2014-2015冬春モデル新商品・新サービス発表会特集【01】なぜか、らでぃっしゅぼーや押し ( 2014-10-01 07:00:00 )
NTTドコモは我関せずとばかりに、いつものように2014-2015冬春モデル新商品・新サービス発表会を9月30日の半期末という繁忙のさなかに開催しました。
ソフトバンクは新商品発表会はやらない必要ないといいながらAQUOS Crystalの発表会を8月に開催し、KDDIは静かに新商品をプレスリリースだけにとどめて発表会を開催しないなど、不思議なケータイ業界となりつつあります。
今回の発表会は、前半の新サービス・新商品・新領域の発表および質疑応答と、後半のゲストによるトークセッションで構成されており、前半の流れは以下の通りです。
- 新サービス
Runtastic for docomo ・ hitoe
しゃべってコンシェル ・ はなして翻訳・みらい翻訳
ドコッチ
- 新商品
概要
ルータ(Huawei HW-02G・LG L-01G)
Xperia Z3 SO-01G
Xperia Z3 Compact SO-02G
GALAXY Note Edge SC-01G
GALAXY S5 ACTIVE SC-02G
AQUOS ZETA SH-01G
ARROWS NX F-02G
Disney mobile on docomo SH-02G
ドコモタブレット ARROWS Tab F-03G
ドコモタブレット GALAXY Tab S 8.4 SC-03G
ドコモケータイ P-01G ・ ドコモケータイN-01G
キッズケータイ HW-01G
らくらくホンベーシック4 F-01G
- 新領域
LTE対応ミラー型テレマティクス端末(パイオニア)
NOTTV
らでぃっしゅぼーや
長い時間を割いた=力が入っていると解釈し、時間順に並び替えると、新商品のデバイスではなく、自社開発またはアライアンス・出資による新サービス・新領域に集中していることがわかります。
カテゴリ | 新商品・新サービス | 時間(秒) | 割合 |
新サービス | しゃべってコンシェル | 300 | 13.0% |
新サービス | Runtastic for docomo | 290 | 12.6% |
新商品 | 概要 | 278 | 12.1% |
新サービス | hitoe | 205 | 8.9% |
新サービス | ドコッチ | 205 | 8.9% |
新領域 | らでぃっしゅぼーや | 161 | 7.0% |
新商品 | GALAXY Note Edge SC-01G | 130 | 5.6% |
新サービス | はなして翻訳・みらい翻訳 | 100 | 4.3% |
新商品 | Disney mobile on docomo SH-02G | 85 | 3.7% |
新商品 | ドコモケータイP-01G・N-01G | 66 | 2.9% |
新商品 | GALAXY S5 ACTIVE SC-02G | 60 | 2.6% |
新商品 | ARROWS NX F-02G | 56 | 2.4% |
新領域 | NOTTV | 54 | 2.3% |
新領域 | ミラー型テレマティクス端末(パイオニア) | 53 | 2.3% |
新商品 | AQUOS ZETA SH-01G | 48 | 2.1% |
新商品 | ドコモタブレット GALAXY Tab S 8.4 SC-03G | 47 | 2.0% |
新商品 | ドコモタブレット ARROWS Tab F-03G | 41 | 1.8% |
新商品 | Xperia Z3 SO-01G | 35 | 1.5% |
新商品 | キッズケータイ HW-01G | 30 | 1.3% |
新商品 | らくらくホンベーシック4 F-01G | 25 | 1.1% |
新商品 | Xperia Z3 Compact SO-02G | 24 | 1.0% |
新商品 | ルータ(Huawei・LG) | 9 | 0.4% |
合計 | 2302 | 100.0% |
NTTドコモ2014-2015冬春モデル新商品・新サービス発表会 時間配分
なかでも、コア事業である通信やデバイスに全く関係のない2012年3月に子会社化した「らでぃっしゅぼーや」の161秒が際立っており、会場でもどよめきや、戸惑いのある空気が漂っていました。
子会社の野菜ジュースを飲んでアピールするドコモ加藤社長
デバイスをメーカー別にまとめて、割かれた時間を合計してみても、サムスンの237秒をのぞき、らでぃっしゅぼーやよりも短いメーカーばかりです。
1. サムスン電子 237秒
2. シャープ 133秒
3. 富士通 122秒
4. ソニーモバイル 59秒
5. 華為技術日本 34.5秒 ※新サービスのドコッチを含めると239.5秒で1位に
6. Panasonic・NEC 33秒 ※ドコモケータイの66秒を2社で均等割
8. LG 4.5秒 ※ルーターの9秒を華為技術日本と2社で均等割
ドコモがここまで力を入れている非通信・非デバイスの「らでぃっしゅぼーや」で紹介されたのは、新商品の野菜ジュース「みんなの健康を考えた野菜たち」 と、2人前1,200円から880円まで一気に値下げをはかった野菜が主役のおかずキット「私が仕上げる10分キット」 です。
展示会場では試飲コーナーが用意され、不健康そうな取材陣もお試しできましたが、たしかに、つぶつぶ感があり、味はやや甘めで飲みやすい。 機能面も代表的な野菜ジュースよりも4~5倍となる食物繊維6g、国産緑黄色野菜7種で、「みんなの健康を考えた野菜たち」@200円は、ここで勝負するのか?と想定外のKDDIやソフトバンクの追随はない差別化商品です。
おかずキットは、展示会場で説明員に話を聞くと、手抜き感を抑え、主婦が10分で仕上げることに注力し、例えば下茹でしたニンジンと玉ねぎなどの野菜を同時に炒められる状態で納入することで時短料理を可能にしています。主な利用者は30代から40代ですが、その他の世代にも広く購入されているようです。
また、2人家庭で作るには材料を整えて作ることがあまりないメニューをセット化した4種(国産豚の回鍋肉、国産絹豆腐のスンドゥブ、国産豚の黒酢豚、国産豚の青椒肉絲)を提供していますが、10月20日からさらに4種(ふんわり豆腐団子と野菜の甘酢炒め、国産豚レバーのニラレバ炒め、7品目の筑前煮、5種野菜と天然えびの海鮮塩炒め)を追加投入することで、計8種に拡大するとのことです。
あらかじめカットされているので生ごみゼロ、調理時間を短縮
らでぃっしゅぼーやは、ドコモショップなどでの定期購入での加入促進もあり、プラスアルファとなる新商品を親会社として力強くバックアップすることで、ライフパートナーとしての幅も広げポジションを高める価値はありそうです。
とはいえ、携帯電話のウリの「デバイスにもう少し時間を割いても良いのではないか」という声も、少なからずあがっていました。
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