UQコミュニケーションズ、新製品「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15(ファーウェイ・ジャパン製)」を8月1日より発売。クレードル(別売)もセットで提供。 ( 2014-07-22 11:00:00 )
UQコミュニケーションズは、昨年のWiMAX 2+サービス開始から3機種目となるWiMAX 2+に対応したモバイルルーター新製品「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15」を8月1日に発売することを発表した。 au 4G LTEにも対応しており、KDDIおよび沖縄セルラーは7月31日に発売する。 製造元はファーウェイ・ジャパン(華為技術日本株式会社=中国Huaweiの日本法人)で、HWD14の後継機種となる。
通信規格は、HWD14と同様にUQコミュニケーションズのWiMAX 2+(下り最大110Mbps・上り最大10Mbps)およびWiMAX(下り最大40Mbps・上り最大15.4Mbps)に加えて、KDDIのau 4G LTE(下り最大75Mbps・上り最大25Mbps)も利用できるトライブリッドモデルとなり、WiMAXのみのノーリミットモード、WiMAXとWiMAX 2+のハイスピードモード、au 4G LTEを含む3つの通信規格を利用するハイスピードプラスエリアモードの3モードで利用が可能だ。
WiMAX 2+も徐々にエリアを拡大しつつあるが大都市圏を除くと限定的で、エリアが広く下り最大75Mbpsで利用できるau 4G LTEが利用できるだけで、メリットを感じる人も多いだろう。
価格は、UQ WiMAXオンラインショップにて、UQ Flat ツープラス おトク割適用(25か月契約)の場合にHWD15本体のみで4,800円、クレードルセットで6,800円という設定だ。ちなみに現行モデルのHWD14は、カラーバリエーションのレッドが本稿執筆時点で在庫切れとなっているが、ブライトシルバーは、同プランで契約した場合に本体価格1円となっている。
月額通信料は、前述のUQ Flat ツープラス おトク割の場合、月額3,696円(税抜)が25か月継続となる。 ハイスピードプラスエリアモードを利用する場合は、au 4G LTEを使用した月のみ別途LTEオプション利用料が1,005円(税抜)必要となるので注意が必要だ。 また、別途auのスマートフォン利用者が適用条件を満たす場合、auスマホ割によりKDDIに支払うスマートフォン利用料から月額▲934円(通常▲743円から増額中)の割引が受けられる。 ※料金詳細はUQコミュニケーションズのサイトを参照下さい
主なスペックを従来モデルのHWD14と比較すると、外形寸法、重量、バッテリー容量、2.4インチタッチパネル、約5秒のクイック起動、モバイルバッテリー機能など大きな相違は無いが、ワイヤレス充電Qiが省かれたものの、WiMAX 2+での連続通信時間が9時から10時間50分まで大幅に伸び、WiMAXおよびau 4G LTEも僅かながらに伸びている。また、WiMAXハイパワーに対応したことでWiMAXでの利用時には性能の向上が期待できる。
主なスペック比較
機種 | HWD15 | HWD14 |
サイズ | W64xH104xD14.9mm | W62×H100×D15.5mm |
重量 | 140g | 140g |
バッテリー容量 | 3,000mAh | 3,000mAh |
通信規格 | WiMAX 2+、WiMAX(ハイパワー対応)、au 4G LTE | WiMAX 2+、WiMAX、au 4G LTE |
最大通信速度/連続通信時間 | WiMAX 2+ 下り最大110Mbps・上り最大10Mbps/10時間50分 | 同左/9時間 |
WiMAX 下り最大40Mbps・上り最大15.4Mbps/9時間40分 | 同左/9時間30分 | |
au 4G LTE 下り最大75Mbps・上り最大25Mbps/10時間 | 同左/9時間10分 | |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n | IEEE802.11a/b/g/n |
同時接続台数 | 10台 | 10台 |
ディスプレイ | 2.4インチ(240x320)カラータッチパネル | 2.4インチ(240x320)カラータッチパネル |
対応OS |
Windows Vista/7/8/8.1 Mac OS X v10.5/10.6/10.7/10.8/ 10.9 |
Windows XP SP3/Vista/7/8 Mac OS X v10.5/10.6/10.7/10.8 |
カラー | レッド、ホワイト | ブライトシルバー、メタリックレッド |
付属品 | ACアダプタ、microUSBケーブル、スマホ給電用変換ケーブル | ACアダプタ、microUSBケーブル、スマホ給電用変換ケーブル |
そのほか、HWD14には無かったクレードルが別売で提供される。 クレードルを使用することで、自宅やホテルなどの有線LAN接続による高速インターネット利用が可能な際に、HWD15にWi-Fi接続する各種デバイス設定を変更することなく、そのまま高速インターネット接続が可能となり利便性が向上する。
ハイスピードプラスエリアモードで利用している場合は、月間7GB超過時の高速通信速度制限があることから、不要なパケットを使用しなくて済むというメリットもある。 また、本体のディスプレイは、クレードル接続時に横向きメニュー表示に切り替り、時計表示も可能となる。
HWD15で気になる点としては、通信性能の1点に尽きるだろう。 WiMAX 2+対応の初号機だったHWD14は、WiMAX 2+用の周波数帯域免許を獲得してから僅か3か月という短期間で製品をリリースしたという背景もあり、通信性能にやや不満の声も聞かれた。 一方で、6月に発売となった国産のAtermシリーズで信頼のあるNECプラットフォームズ(NECアクセステクニカがNECグループ複数社と合併で社名変更)製のNAD11では、Wi-Fi接続でも5GHz帯の11ac対応したことなどから非常に高速な通信性能を発揮しており、今回のHWD15での性能改善を期待する。
通常の縦画面表示例
クレードル接続時の横画面表示例