KDDI 2013夏モデル特集【3】Xperia UL SOL22.html ( 2013-05-24 07:00:00 )
KDDIが5月20日に開催した『au発表会2013 Summer』で発表されたAndroidスマートフォン夏モデル4機種から、明日5月25日に発売開始となる、人気のXperia最新モデル『Xperia UL SOL22(ソニーモバイルコミュニケーションズ)』を紹介する。
- KDDI
Xperia UL SOL22製品情報ページ
http://www.au.kddi.com/mobile/product/smartphone/sol22/
プレスリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2013/0520f/
SUMMER SELECTION 2013
http://www.au.kddi.com/mobile/product/selection/
- ソニーモバイルコミュニケーションズ
製品情報ページ
http://www.sonymobile.co.jp/xperia/au/sol22/
プレスリリース
http://www.sonymobile.co.jp/company/press/20130520_xperia_ul.html
Xperiaシリーズスペック比較
Xperia UL SOL22は、2012秋冬モデルのXperia VL SOL21の後継機種であり、ドコモの春モデルXperia Z SO-02Eおよび夏モデルXperia A SO-04Eの兄弟機的なスペックとなっている。
スペック比較表
製品名 | Xperia UL SOL22 | Xperia A SO-04E | Xperia Z SO-02E |
サイズ | 高さ 135mm × 幅 71mm × 厚さ 10.5mm | 高さ 131mm × 幅 67mm × 厚さ 10.5mm | 高さ 139mm × 幅 71mm × 厚さ 7.9mm |
発売日 | 2013年5月25日 | 2013年5月17日 | 2013年2月9日 |
重さ | 145g | 141g | 146g |
連続待受時間 | 3G:480時間/LTE:440時間 | 3G:420時間/LTE:390時間/GSM:360時間 | 3G:約 480時間/LTE:約 420時間/GSM:約 380時間 |
連続通話時間 | 3G:910分 | 3G:630分/GSM:570分 | 3G:約 640分/GSM:約 580分 |
充電時間 | 140分 | 160分 | 160分 |
バッテリー容量 | 2300mAh | 2300mAh | 2330mAh |
ディスプレイ | 5.0インチ フルHD(1920×1080)Reality Display TFT液晶 | 4.6インチ HD(1280×720)Reality Display TFT液晶 | 5.0インチ フルHD(1920×1080)Reality Display TFT液晶 |
LTE | 受信100・75Mbps/送信15・25Mbps (800/1500/2100MHz) | 受信100Mbps/送信37.5Mbps (800/1500/2100MHz) | 受信100Mbps/送信37.5Mbps (800/1500/2100MHz) |
3G | WIN HIGH SPEED 受信9.2Mbps/送信5.5Mbps | 受信14Mbps/送信5.7Mbps | 受信14Mbps/送信5.7Mbps |
OS | Android 4.1.2 ※4.2へのバージョンアップは未定 | Android 4.1.2 ※2013年8月~9月に4.2にバージョンアップ予定 | Android 4.1 |
メモリ | ROM 16GB・RAM 2GB | ROM 32GB・RAM 2GB | ROM 16GB・RAM 2GB |
CPU | APQ8064 1.5GHz クアッドコア | APQ8064 1.5GHz クアッドコア | APQ8064 1.5GHz クアッドコア |
カメラ | アウト:裏面照射型CMOS Exmor RS for mobile 1310万画素、イン:CMOS 31万画素 | アウト:裏面照射型CMOS Exmor RS for mobile 1310万画素 イン:CMOS 31万画素 |
アウト:裏面照射型CMOS Exmor RS for mobile 1310万画素 イン:CMOS 220万画素 |
無線LAN | IEEE802.11a、b、g、n | IEEE802.11a、b、g、n | IEEE802.11a、b、g、n |
おサイフケータイ | ◯ | ◯ | ◯ |
ワンセグ | ◯ | ◯ | ◯ |
赤外線通信 | ◯ | ◯ | ◯ |
NFC | ◯ | ◯ Type A/B方式決済サービス対応 | ◯ Type A/B方式決済サービス対応 |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
防水・防塵 | ◯ 防水 IPX5/IPX8・防塵 IP5X | ◯ 防水 IPX5/IPX8・防塵 IP5X | ◯ 防水 IPX5/IPX7・防塵 IP5X |
カラーバリエーション | ホワイト・ピンク・ブラック | White・Black・Pink・Mint | Black・White・Purple |
POBox TOuch | 6.1 | 6.1 | 5.4 |
Xperia Zのマイナーチェンジによる、ドコモ向け夏モデルがXperia Aであり、KDDI向け夏モデルがXperia ULという違いが見受けられる。
ディスプレイは、ULが5インチフルHDを引き継いでいるがAは4.7インチHDとスペックダウンしている。メモリは、RAMが2GBで共通だがULが16GBのままで、Aが32GBにアップしている。
カメラは、リアのメインカメラは何れも1310万画素で共通だが、フロントカメラはUL・Aともに220万画素から31万画素にスペックダウンしており、自分撮りだけではなくカップルや友人との記念撮影での利用を考えると、残念な点だ。
独自の文字入力ソフトPOBox Touchは5.4から6.1にバージョンアップされており、手書きでの漢字入力に対応し、かつ、漢字・かな・英数字が混じった文字認識が強化されている。
外観・デザインについては、Zがガラス素材によるフラットな背面が、UL・Aともにラウンド形状に変更され、カメラ位置もセンターに配置されており、ULがやや大きいものの非常に似ている。
防水・防塵性能は、Zの「防水 IPX5/IPX7・防塵 IP5X」からやや向上し、「防水 IPX5/IPX8・防塵 IP5X」となった。
その他は、CPUがAPQ8064 1.5GHz クアッドコアであることなどを含め、ほぼ同等のスペックで、カラーバリエーションもドコモ向けAにあるMintが無いが、ホワイト・ピンク・ブラックの3色展開となっている。
3機種での比較結果としては、フルHD5インチディスプレイ搭載という点も含め十分なスペックであり、秋冬モデルのVLと比べるとCPUがデュアルコアからクアッドコアへ、メモリはRAMが1GBから2GBへ、バッテリー容量・連続待受時間も大幅に向上するなど、十分な進化を遂げている。
最新・最高のスペックには仕上がっていないが、Xperiaシリーズとしては従来通りであり、かつULのスペックで不満という人は限定的だろう。
Xperiaファンは当然のこと、KDDIユーザが初めてスマホを購入する場合においても、もちろん買い換え需要においても、満足度の高い1台となりそうだ。
進化したXperiaの機能
次に、個々の機能などについて、確認していく。
Xperiaの特徴でもあるカメラ性能・機能は、Exmor RS for mobileの進化で、より美しい・ノイズの少ない静止画や動画を撮影できるようになり、多くの人が利用するAutoでの撮影も36パターンを自動認識する。
更に最大の特徴は、無制限連写機能で、メモリの限りシャッターボタンを押し続けている間は、秒間15枚の撮影が可能になったことだ。 1月にXperia Zの発売直前の試作機で試した際は、連写のシャッターが等間隔ではなく、詰まるような挙動があったが、今回のXperia ULの展示機では、そのような不具合は発生していなかった。
無制限連写の利用シーンとしては、動物・子供・スポーツなどの動きのあるシーンにおいて、撮影し続けることで撮り逃すことなく、ベストショットを後から選べば良いという点で、有効な機能となるだろう。
音へのこだわりは、ソニーならではのWALKMANアプリケーションとClear Phase・xLOUD・バーチャルサラウンド技術(VPT)などのサウンドエフェクトにより、利用状況に応じた自分好みのサウンドを楽しむことができる。
通信については、KDDIがこの夏モデルから4G LTE対応4機種をトライバンド対応することを発表したが、このXperia ULも当然ながら、秋冬モデルのAndroid向け800MHz(B18)・1.5GHz(B11)に加えて、iPhone5用の2.1GHz帯(B1)も利用できるようになった点が非常に大きい変更点だ。
KDDIのiPhone5ユーザにとっては、帯域が厳しいB1のネットワークに、夏モデル機種が押しかけてくる事はマイナスとなるが、夏モデルユーザからすれば、より広域にau 4G LTEが使用できることになる。
先日AppComingが実施した都内のフィールドテストにおいて、B18・B11のネットワークは高速ながら、ややJitterが多いという結果だったが、B1はユーザ数が多く、割り当て可能なバンド幅が5MHzが中心ということで高速性は望めないが、Jitterが他のLTEよりも少ない事を確認しており、B18・B11非対応エリアでau WIN HIGH SPEEDで繋がるよりも、B1で繋がったほうが快適なデータ通信ができることが想定される。 (B1・下り最大75Mbps対応エリアを96%と誤記・誇大広告表記していた問題から、10MHz幅の実人口カバー率は14%との発表があったが、5MHz幅を含む実人口カバー率は開示されていない)
Wi-Fiは、Xperiaシリーズ各機種が同様にIEEE802.11acドラフト版に非対応だが、一般的なユーザにおいてはIEEE802.11a、b、g、nのみ、5GHz対応で十分だろう。
OSは、Xperia Aが4.2へのバージョンアップを夏に実施することを公表しているが、ULでは明示していない。展示会場の説明員に確認をしたところ、「明示はしていないがベースは同じ」ということで、そう遠くない時期に4.2へのバージョンアップは実施されることが予想される。
Android4.2へのバージョンアップが実施されると、ロック解除画面へのウィジェット貼り付け機能がサポートされるため、ロック解除動作をすることなく任意のウィジェットによる情報閲覧も設定が可能になるため、Xperiaホームアプリでの対応も含め、早期のバージョンアップを期待したい。
気になる価格設定は、シンプル一括価格で68,040円、U25の年齢割対象の場合は▲10,500円で57,540円になる。
au Online Shop Xperia UL SOL22価格
http://auonlineshop.kddi.com/disp/CSfLastGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=3761&dispNo=001005002004&CTD=false
指定パケット定額オプションへの加入による月々の割引『毎月割』は、機種変更・新規・MNP新規のいずれも月額▲1,575円に設定されており、24か月最大▲37,800円となり、実質価格は30,240円(U25対象者は19,740円)とまずまずの価格設定だ。
他社から乗り換えMNP時の「ウェルカム割」または「学割」でのLTEプラン基本料金980円が無料になり、固定インターネット接続とセットでの割引施策「auスマートバリュー」なら更に月額▲1,480円の割引が受けられるた、え、これらの割引が対象になるユーザは、月額利用料はさらにおトクに利用できる。
以上、Xperia UL SOL22の概要となるが、この夏モデルではAndroid搭載スマートフォンが僅か4機種に絞られていることから、人気のXperiaシリーズということもあり、順調に販売数を伸ばしていくことが想定される。
初スマホユーザだけではなく、2年程度前のAndroidスマートフォンを継続利用している人にとっては、当時のラインアップを思い起こすと、最新のXperiaが選択肢にあるだけで、購買意欲が高まるかもしれない。